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(ご参考) 2002年1月31日

マツダ(株)、NewI4エンジンの生産を開始

次世代ミッドサイズカー「アテンザ」に搭載

 マツダ(株)は本日、同社の新エンジン工場(広島市南区)で、新たに開発したNewI4エンジンの生産を開始した。新開発のエンジンは直列4気筒のオールアルミニウム製ガソリンエンジンで、排気量は1.8L、2.0L、2.3Lの3種類である。

 新型エンジンの生産開始に先立ち、午前8時過ぎより井巻専務、荷堂専務をはじめ役員4名と社員約200名が出席して工場内でセレモニーを行い新型エンジンの生産開始を祝った。

 井巻専務は挨拶の中で、「NewI4エンジンは、マツダの開発技術がフォードグループの中で高く評価されて『グローバル・センター・オブ・エクセレント』としてマツダが中心になって開発したエンジンである。同時に新型エンジンを生産するこの工場は、皆さんの様々なアイデアが盛り込まれ、高品質と高効率を実現しており、現在、フォードグループの中で最も注目されている工場である。全員で誇りに思って欲しいとともに、このエンジンを搭載する次世代商品をみんなで成功させよう。」と語った。

 同エンジンは、トルクや出力向上による優れた動力性能と低振動・低騒音及び低燃費・低エミッションを実現しており、現在、防府工場で順調に生産準備が進んでいる次世代ミッドサイズカー「アテンザ(海外名:Mazda6)」など今後の新商品に順次搭載していく。

 「アテンザ」は2月中旬に生産を開始し、日本での発売は今年の初夏を予定している。

 新エンジン工場は、昨年10月からトライアル生産を行ってきた。同工場は、F1エンジンにも採用されている「コスワース鋳造プロセス」を導入している。これは、フォード社と英コスワース社から鋳造プロセス技術の提供を受け、マツダの独自技術で熟成・進化させた技術で、これにより高品質で軽量・コンパクトなエンジンの量産が可能となり、また鋳鉄製エンジンより低コストで生産できるなど画期的な生産工程を実現した。

 新型エンジンは、マツダの今後の新商品に順次搭載されるほか、フォードグループでも活用され、同エンジンの世界全体での生産基数は数年後に約200万基を見込んでいる。この内、マツダでは42万5千基の生産を予定している。フォードグループでの生産拠点は、日本及び、フォードのアメリカ・メキシコ・スペインの計4工場であり、アメリカ、メキシコ工場ではすでに2000年後半から生産が始まっている。

 新型エンジンはフォードグループにおける最先端のグローバルコアユニットエンジンと位置づけられており、同社は今後、継続して育成していく。
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