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(ご参考) 2001年9月7日

マツダ、デザイン本部長にモリ・キャラム氏就任

 マツダ(株)は9月10日付で、次世代商品を担うデザン本部長にモリ・キャラム氏を起用する。キャラム氏は世界市場に導入するマツダ車のデザインを手がける。

 キャラム氏は、欧州及び北米で幅広くデザインを手がけるなど、世界的に活躍するデザイナーであり、 フォード、ギア、プジョー・シトロエン等、多くの世界をリードするブランドを手がけてきた。同氏がこれまで世界中で手がけてきた商品は、コンセプト・スポーツカーから高級乗用車まで幅広いジャンルにわたっている。

 マツダのフィリップ・マーテンス常務取締役(商品戦略・デザイン・商品開発担当)は、キャラム氏を新たに迎えるに際し、「デザイン強化はマツダの商品戦略の大きな鍵を握っており、またマツダのブランドDNAである『センスのよい』『創意に富む』『はつらつとした』を反映したデザインを実現するために不可欠である。世界トップレベルのデザイナーであるモリ・キャラム氏のマツダデザインチームへの加入は、我々にとって大きな意味を持つとともに、現在、次世代商品に展開しているデザインフィロソフィー『エモーション・イン・モーション』をさらに際立たせることに寄与するだろう」と語っている。

 キャラム氏は1982年に自動車のデザインを開始し、6年間クライスラーUKで、その後プジョー・シトロエンにおいて乗用車・商用車を担当した後、ギア・スパのコンサルタントデザイナーに就任した。 主に1989年にギア・バイアのコンセプトモデルやアストン・マーチンラゴンダ Vignale を担当するとともに、ジャガーのデザインにもコンサルタントとして参加した。

 1995年からフォードに移り、最近ではフォード・ノース・アメリカン・オペレーションズにおいてフォード・ウィンドスター/マーキュリー・ビレジャー、スーパーデューティー・ピックアップ、フォード・エクスカーション、フォード・Exコンセプト等のライフスタイルビークルを担当するチーフデザイナーとして活躍した。

 キャラム氏は1958年生まれで、エジンバラのナピア大学において工業デザイン学士課程を修了、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートにおいて交通デザインの修士課程を修了している。

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