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第1666号 2001年10月17日

マツダ、「アテンザ」 「RX-8」を東京モーターショーに出品

−テーマは「”Zoom-Zoom”(ズーム・ズーム:子供の時に感じた動くことへの感動)」−

第35回東京モーターショー出品車 「マツダ アテンザ」(参考出品車)
第35回東京モーターショー出品車 「マツダ アテンザ」(参考出品車)


 マツダ(株)は、10月27日(土)から11月7日(水)まで千葉市「幕張メッセ」で開催される第35回東京モーターショー*に、2002年初夏に国内発売予定の新型ミッドサイズカー「マツダ アテンザ(Atenza)」をはじめ、新世代ロータリーエンジンを搭載した「マツダ RX-8」デザインモデルなどを出品する。また、新型エンジンや環境・安全に関する最新技術の紹介を行う。

 今回のマツダの出展テーマは、”Zoom-Zoom”(ズーム・ズーム:子供の時に感じた動くことへの感動)である。「ズーム・ズーム」とは、「ブーブー」というクルマの走行音を表す英語の子供言葉で、動くことへの感動を象徴したもの。また、これは、マツダブランドを表現するブランドメッセージでもある。マツダのマーク・フィールズ社長は、「私たちマツダは、『子供の時に感じた動くことへの感動』を忘れない人間の集団でありたいと願っている。私たちが培ってきた創造性と革新性により、子供の時の感動を愛し持ちつづけるお客様に、『こころときめくドライビング体験』を提供していきたい。」と語っている。

 今回初めて公開するアテンザは、高いダイナミック性能を基本に、スタイリング、パッケージング、品質などの領域で、世界のベンチマークを目指した、まったく新しい新型ミッドサイズカーである。(詳細は別紙参照)。

 RX-8は、新世代ロータリーエンジンを搭載し、卓越した運動性能を持ちながら大人4人が十分乗れる居住空間を実現、4ドアスポーツカーというまったく新しいジャンルを創造するクルマである。量産化に向け、マツダの技術力の粋を集めて開発しており、今回、内外装のデザインをほぼ量産仕様としたデザインモデルを出品する。

 また、「若者がワクワク&リラックスできる『隠れ家』」がコンセプトの「マツダ シークレット ハイドアウト」、環境への配慮と運転する楽しさを両立する新世代ワゴン「マツダ MXスポーツツアラー」、性能やデザインをチューンアップした「マツダ ロードスターMPS(マツダ・パフォーマンス・シリーズ)」なども出品する。

第35回東京モーターショー出品車 「マツダ RX-8」デザインモデル
第35回東京モーターショー出品車 「マツダ RX-8」デザインモデル


 この他、アテンザに搭載する新型「マツダ ニューI4 2.3L」エンジン、次世代コモンレール式2.0L直噴ターボディーゼルエンジン「マツダ DIREC-D(ディレク・ディー)」のほか、1.5L直噴ガソリンエンジン「マツダ ニューI4 DI」、「マツダ プレマシーFC-EV(燃料電池自動車)」、「スマートエアバッグシステム」など、環境・安全関連の技術展示物もあわせて展示する。
* マツダは10月24日(水)10:00~10:25に、「幕張メッセ」西ホール「マツダブース」でプレスブリーフィングを開催予定。

<マツダ出品物一覧>
参考出品車 「マツダ アテンザ」
「マツダ RX-8」デザインモデル
「マツダ シークレットハイドアウト」
「マツダ MXスポーツツアラー」
「マツダ ロードスターMPS」
技術展示物 マツダニュー
エンジン
ファミリー
「マツダ ニュー I4 2.3L」エンジン
「マツダ V6 3.0L」エンジン
「DIREC-D(ディレク・ディー)」コモンレール式
  2.0L直噴ディーゼルエンジン
「マツダ ニュー I4 1.3L」エンジン
「RENESIS(レネシス)」新世代ロータリーエンジン
環境 「マツダ ニュー I4 DI」1.5L次世代直噴ガソリンエンジン
「次世代ロータリーエンジン新触媒システム」
「マツダ ISGシステム」
「マツダ プレマシーFC-EV(燃料電池自動車)」
安全 「スマートエアバッグシステム」
その他市販車   シリーズ限定車フィールドブレイク(MPV、トリビュート、プレマシー、ファミリアS-ワゴン)など


<主な出品物の概要>
1. 参考出品車
■「マツダ アテンザ」
(詳細は別リリースを参照)


■「マツダ RX−8」デザインモデル
 マツダは、スポーツカーづくりにおいて一貫して「操る楽しさ」の創造にこだわりつづけている。RX-8においては、「スポーツドライビングプレジャーを創造するスポーツカー価値」の実現をねらいとして、「独自のスポーツカースタイリング」「大人4人のための実用性と機能性」「卓越した運動性能と快適性」の3つを同時に成立させるという革新に取り組んでいる。
 これらを具現化する重要な要素のひとつが、小型・高性能化を進めた自然吸気の新世代ロータリーエンジン「RENESIS(レネシス)*」である。RENESISは自然吸気でありながら、最高出力184kW(250PS)、最大トルク220N・m(22.4kg-m)の高出力・高トルク(ともに目標値)を発揮すると同時に、燃費および排出ガス性能も高めている。
*RENESISの名称は新たなるREの始まり=Genesisを意味する。

 RX-8は、RENESISの採用によってさらに進化したフロントミッドシップレイアウトと、4ドアセンターピラーレス構造のフリースタイルドアシステムにより、スポーツカーのスタイリングをもちながら大人4人が十分乗れる室内空間を実現。50:50の前後重量配分、低いヨー慣性モーメントなどにより卓越した運動性能を発揮する。実用性の飛躍的な向上により、世界中のスポーツカーファンはもちろんのこと、幅広いお客様のニーズに応える夢のクルマとしている。

■「マツダ シークレットハイドアウト」
 シークレットハイドアウトは、自分らしさをモットーとする若者がワクワクし、またリラックスできる「隠れ家」の提案である。「シンプルで親しみや暖かみを感じるデザイン」「ディテールにこだわった手づくり感」「自分らしくコーディネートできるパーツ構成」をテーマに開発した。左側にセンターピラーレス構造のフリースタイルドアシステムを採用し、多彩なシートアレンジにより、ユーティリティ性が高くかつリラックスできる室内空間を持つ。

■「マツダ MXスポーツツアラー」
 MXスポーツツアラーはスタイリッシュなデザインを持ち、ハイブリッド4WDシステムにより環境への配慮と運動性能を両立。フリースタイルドアシステム、多彩なシート機能とアレンジ、スポーツピックアップ車の楽しさと機能をもたらす大開口のバリオラメラールーフなどにより、使いやすく楽しさに満ちた快適なマルチユーススペースを実現し、従来にないワゴンの創造を目指した。

■「マツダ ロードスターMPS(マツダ・パフォーマンス・シリーズ)」
 ロードスターMPSは性能やデザインをチューンアップし、マツダのダイナミックDNAを特化させている。147kW(200PS)を発揮する2.0リットルDOHCエンジンを搭載し、車高調整式モノチューブダンパー、フロア下のラダー型アルミ製レインフォースメントにより、高い限界性能と通常走行での快適性を両立した。


2. 技術展示物
(1)マツダニューエンジンファミリー

■「マツダ ニューI4 2.3L」エンジン
 アテンザが搭載するニュー I4 2.3L DOHC S-VTエンジンは、S-VT(連続位相可変バルブタイミング機構)、樹脂製吸気マニホールドに内蔵したバリアブルインダクションシステム、タンブルスワールコントロールバルブ、触媒のフロア下配置、2重管構造の排気マニホールドなどにより、優れた動力性能と低燃費・低エミッションを実現している。

■「DIREC-D(ディレクディー)」コモンレール式直噴ターボディーゼルエンジン
 DIREC-Dは、超高圧で燃料噴射する次世代コモンレールシステム、理想的な燃焼と燃焼音の低減を実現するEVVC(Expansive Vertical Vortex Combustion)、マルチプル・パイロットインジェクションなどの新技術により、優れた動力性能、燃費性能に加え、厳しい欧州の「ステージIV」に適合する排出ガス性能と、ガソリンエンジンに匹敵する静粛性を実現している。

■「マツダニューI4 1.3L」エンジン
 ニューI4 1.3L DOHC S-VTエンジンは、S-VT、ニューアクティブエンジン制御システム、エンジン前方から吸気し後方から排気する吸排気逆転レイアウトなど、さまざまな新技術を織り込み、クラストップレベルの力強い走りと、燃費性能および排出ガス性能の両立を実現している。


(2)環境への配慮と安全技術
■「マツダニューI4 DI」1.5L次世代直噴ガソリンエンジン>
 ニューI4 DI次世代直噴ガソリンエンジンでは、シリンダー内の空気流動を利用した新しい燃焼プロセスを採用することで、直噴エンジンが持つ燃費やエミッションの低減効果を十分に引き出すことができる。また、より高い負荷領域まで成層燃焼を拡大できるため、燃費改善効果をいっそう高めている。

■「プレマシーFC-EV」
 プレマシーFC-EVは、メタノール改質方式の燃料電池システムを床下に搭載している。国土交通省の大臣認定を受けてナンバープレートを取得し、燃料電池自動車としては国内初の公道走行実験を行った。現在も実用化に向けた調査研究を進めている。

■「スマートエアバッグシステム」
 システムの頭脳となるエアバッグセンサーユニットが、各センサーからの情報に基づいて衝突の状況や乗員の体格などを判断。運転席と助手席のエアバッグインフレーターに指令を出し、エアバッグが展開する強さを大・小の2段階にコントロールし、衝突時の乗員保護性能を高める。


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