ニュースリリース

 第1944号

2009/03/23

クルマ・技術

マツダ、世界初の廃車バンパーリサイクル自動化技術を開発

-自動車メーカーや回収の経緯を問わず、効率的にリサイクルできる工程を実現-

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 マツダ株式会社(以下、マツダ)は、廃棄処分された使用済自動車のバンパーを新車用バンパーの樹脂材料としてリサイクルする工程技術を世界で初めて開発しました。この技術により、これまでは難しいと考えられていた異なるメーカーの廃棄バンパーの同時処理や、金属類等の除去の自動化を実現し、より効率的にリサイクルすることができます。

 

 マツダは、系列ディーラーから回収した自社製のバンパーから新車パンパーへのリサイクルを業界に先駆けて推進してきました。今回の技術は自動車メーカーや回収の経緯を問わず、あらゆるバンパーを対象とすることに加えて、破砕から再生材製造に至るまでの一連の工程を自動化することができる、先進的なものとなっています。

 

 これまでは、使用済みバンパーを破砕する前に目視と手作業による金属などの異物除去の作業が必要であり、リサイクルの効率化に向けた課題となっていました。この工程においては株式会社サタケと共同で、穀物用石抜機を活用することで振動と送風により破砕後のバンパーから金属を確実に除去する技術を確立し、自動的に異物を除去する新しい効率的なプロセスを実現しました。

 

 また、自動車メーカーや製造年代の違いにより、バンパー用ポリプロピレン材の組成や塗膜との密着性が異なるため、従来の技術では同時に塗膜を除去することができなかった問題を解決し、あらゆるメーカーや製造年代のものでも同時にはく離できる工程の実現にも成功しました。この工程においてはゴムや樹脂など化学製品や食品加工等に利用されているニーダー混練機を活用し、破砕した固体状態のバンパー樹脂に強いせん断応力を加えることで材料組成や塗膜の密着性に左右されない塗膜はく離技術を確立しました。

 

 今後もマツダは、この「バンパー to バンパー」をはじめとする先進的なリサイクル技術の開発を進めることで、サステイナブルな未来に向けた誠実かつ着実な取り組みを続けていきます。

 

※ 株式会社サタケ(広島県東広島市西条西本町2番30号 代表:佐竹 利子 氏)

 

マツダの環境技術については、以下のサイトもご覧下さい。
マツダ 環境技術webサイト:  https://www.mazda.co.jp/philosophy/tech/env/
(既存のバンパーリサイクル技術についても掲載してあります。)

 

■バンパーリサイクル自動化技術 説明図

バンパーリサイクル自動化技術 説明図

 

■マツダがこれまで行ってきたバンパーリサイクルの取り組みは以下のとおりです。

内容
1992年 ディーラーを通じて損傷バンパー(破損・損傷などの修理で交換されたバンパー)を回収し、アンダーカバー等への再生利用を開始。
2001年 機械式の塗膜除去技術を活用し、バンパー再生材を新材と同等レベルの強度に高め、バンパー補強用部品への再利用を開始。
2002年 塗膜除去条件を最適化し、塗膜除去率を従来の98%から99%程度まで向上させ、2003年7月からMPVのバンパー(表面に凹凸模様のあるもの)への再生利用を開始。
2003年 株式会社サタケと共同で光学選別技術を組み合わせた新しい塗膜除去技術を開発し、再生材の塗膜除去率を99.9%へと高めることに成功。強度・品質とも高い要件が求められる通常の塗装バンパー(交換用)への再生利用が可能に。
2005年 新車のバンパー原料として再生材を継続的に利用することを開始。