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第1584号 1999年11月24日

好評のMPVに4WDを追加し、ラインアップを一層充実

—雪道など滑りやすい道での走行安定性を向上—

 マツダ(株)は、スタイリッシュミニバン「MPV」に、雪道など滑りやすい道での走行安定性を高めた4WD車を追加し、来年1月20日より全国のマツダ系、マツダアンフィニ系販売店を通じて発売する。

 MPVは、マツダブランドの個性である「センスの良い」、「創意に富む」、「はつらつとした」をクルマ全体で表現した本格的ミニバンであり、スタイリッシュな外観や、創意に富んだ独自のシートアレンジ、両側スライドドアなどが、今年6月の発売以来顧客から高い評価を得ている。累計受注台数は、11月初めまでで2万台を超えている。

 今回追加する4WD車は、全車2.5リットルV6エンジンを搭載している。幅広いユーザーニーズに応えるためFF車と同様の4つのグレードを設定しており、MPVのラインアップは一層充実することとなる。

 4WDシステムには、電磁ロック機構付きロータリーブレードカップリング式を採用した。ロータリーブレードカップリングにより、通常ほぼ前輪駆動で走行し、前輪がスリップした場合後輪にも自動的に駆動力を配分して、雪道などでの走行安定性を高めることができる。また、インパネのスイッチ操作により電磁ロック機構を作動させて4WDに固定することが可能であり、圧雪路などでのより安定した走行を実現するとともに、ぬかるみなどでスリップした際の脱出が容易になる。さらに、この4WDシステムは軽量・コンパクトなため、FF車と変わらぬ広い室内スペースを実現しており、FF車と同じ最低地上高による良好な乗降性とあわせて、抜群の機能性と高い走行安定性とを両立させている。

 4WD車の追加により、月間販売台数はMPV全体で3,000台を計画している。

MPV 4WD スポーツパッケージ
MPV 4WD スポーツパッケージ


■ 4WD車のFF車と比べた変更点は次の通り。
・電磁ロック機構付きロータリーブレードカップリング式4WDシステムの採用
・インパネへの4WD電磁ロックスイッチの設置
・メーターパネル内への4WDロック表示灯の設置
・寒冷地仕様の標準採用(ヒーテッドドアミラー、大型バッテリーなど)
・リフトゲートへの4WDオーナメントの装着

●電磁ロック機構付きロータリーブレードカップリング式4WDシステム
 ロータリーブレードカップリング式4WDシステムは、通常の乾いた舗装路などにおいては駆動力のほとんどを前輪に伝達し、ほぼ前輪駆動で走行しており、前輪がスリップして前後輪に回転差が生じた場合、リアデフ内のロータリーブレードカップリングが自動的に後輪へも駆動力を伝達し、適切な駆動力を得るものである。これにより、雪道など滑りやすい路面での発進や走行安定性、コーナリング時の操縦安定性を高めている。
 また、必要な時にインパネのロックスイッチを操作して電磁式の4WDロック機構を作動させ、瞬時に駆動力配分を前輪50:後輪50の直結4WDに固定することができる。これにより、非常に滑りやすい圧雪路などでのより安定した走行を実現するとともに、ぬかるみなどでスリップした際の脱出を容易にしている。
 さらに、この4WDシステムは軽量・コンパクトなため、FF車と変わらぬ広い室内スペース、多彩なシートアレンジ機能を実現しており、FF車と同じ高さに設定した最低地上高による良好な乗降性とあわせて、抜群の機能性と高い走行安定性とを両立させている。

■MPV 4WD車両本体の希望小売り価格は以下の通り(消費税を含まず)。
 (単位:千円)    
  駆動 エンジン 東京・名古屋
大阪・広島
札幌 仙台 山口 福岡
MPV(標準車) 4WD 2.5リットル
V6DOHC
2,403 2,448 2,424 2,421 2,428
Gパッケージ 2,517 2,562 2,538 2,535 2,542
スポーツパッケージ 2,688 2,733 2,709 2,706 2,713
Lパッケージ 2,836 2,881 2,857 2,854 2,861
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  ※4WD車は全車寒冷地仕様。
※☆印は写真掲載機種。
※ツートンカラーは26千円高。
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