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第1729号 2003年1月20日
※以下の内容はスペインバレンシア工場において現地時間2003年1月20日午前11時00分に発表しました。

マツダ(株)、欧州で「Mazda2(デミオ)」の生産を開始

−スペイン・バレンシア工場で生産開始セレモニーを開催−


 マツダ(株)は本日、フォードのバレンシア工場(スペイン バレンシア県アルムサフェス市)で、欧州向け新型小型車「Mazda2(日本名:デミオ)」の生産を開始した。欧州で生産されるマツダ車はMazda2が初であり、年間40,000台を生産する。

 Mazda2の生産開始に先立って行われたセレモニーで、マツダ・モーター・ヨーロッパのダン・モリス副社長は、「Mazda2はミレニアムプランの中で第2弾となるモデルであり、特に欧州の顧客のニーズ、需要、期待に沿うように設計、開発した。欧州においてマーケットシェアを伸ばすのに重要な役割を果たすモデルになる」と語った。同社はバレンシア工場に70名のエンジニアを派遣し、高品質な商品をユーザーに提供できるよう生産準備を行なってきた。

 同社は、Mazda2の投入によって欧州でのマツダブランド力を高め、小型車セグメントでさらなる成長を図っていく。同時にユーザーへの安定した供給体制を築き、為替変動による影響を受けにくくなる利点もある。フォードにとってもMazda2の生産が加わることにより工場の稼働率を上げることができる。

 同社は日・米・欧を中心に販売強化を進めており、昨年、欧州では厳しい市場状況にもかかわらず11%の成長を遂げた。2003年は欧州で21万台の販売を見込んでおり、前年比15%増の拡販を目指している。Mazda2は、この全販売台数の約14%を計画している。

 欧州市場向けのMazda2は、4種類のエンジンを搭載し、ガソリンエンジンでは1.2L/1.4L/1.6Lの3種類を、ディーゼルエンジンでは、コモンレール式1.4Lを設定している。

 Mazda2を生産するバレンシア工場は、1976年に操業を開始し、年産45万台の能力を有している。現在、Mazda2以外ではフォードの小型車であるフィエスタ、フォーカス、Kaを生産しており、2002年の総生産実績は37万3千台であった。

■フォード バレンシア工場(スペイン)の概要
所在地: アルムサフェス工業団地
スペイン:バレンシア県アルムサフェス市46440(バレンシア市の南、約20km)
46440 ALMUSSAFES, VALENCIA, SPAIN
設立: 1976年
敷地面積: 2,734,620m2(建物面積574,000m2含)
従業員数: 約7,100人/3直生産(※2002年10月より3直生産に移行)
車両組立て工場: [生産能力] 45万台/年(Mazda2の他、フィエスタ、フォーカス、Kaの3車種を生産)
[2002年実績] 37万3千台(フィエスタ:8万4千台、フォーカス:15万1千台、Ka:13万8千台)
その他: ISO14001認可
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