ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30

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マツダ技報 2012 No.30

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概要

マツダ技報 2012 No.30

マツダ技報No.30(2012)4.インテリアデザイン4.2欧州プレミアムと並ぶ高いクラフトマンシップ造り込みに関してもグローバルに通用する高いクラフト4.1乗る人をワクワクさせるコックピットマンシップを目指し,丹念なデザイン処理を施した。インテリアデザインは,ドアを開けた瞬間「乗ってみたインパネとドアトリムの上部はメータフード含めて全てくなる」,また,乗れば「走る歓び」を体感できるコックソフト素材で覆い(Fig.14),SWパネル等の表面に縦縞ピットを目指した(Fig.11)。ストライプ処理を加えてモダンなテイストを与えた。また,運転席周りを車の前後方向,それ以外の部分を横方向体が触れるアームレストは柔らかい素材で覆い,触感の良(水平基調)とする造形のコントラストを付け,運転席をさも表現している。特別な空間として演出した。小ぶりなメータクラスターのインパネ中央部には,高い質感を表現する加飾パネルを彫りの深い造形は走りのワクワク感を誘い,それと対照的装着。表面処理はマツダがRX-8で世界に先駆けて採用しに水平基調のインパネ本体はロール等「車の挙動」を自然たピアノブラック塗装とし,形状を含めてロードスターとに読み取れるようデザインした(Fig.12)。の関連性も感じさせる,マツダの伝統への想いを込めてい立体文字盤とクロームリングでスポーティかつ精緻感ある。るメータでドライバ正面を演出し,コンソールとドアトリ金属質感を持った光沢パーツは,スイッチなどに瞬時にムに配した金属質感のバーで足元のタイト感を強調。全体目が行くよう考えた視線誘導用と,骨組みのような強さをとしてドライバの気持ちを高揚させるコックピットの雰囲視覚的に期待したい剛性感表現に集約し,それぞれに妥協気づくりを行っている(Fig.13)。なく配している。剛性感表現に使用した部位は,金属を削り出したような本物感溢れる形状と断面を再現した。そのため,表面処理は削り出しのアルミを丹念に磨いたような鈍い光を放つ「サテンクローム」と呼ぶ新しい手法のメッキとしている。これらにより,大人っぽく質感の高いインテリアの雰囲気を醸し出している(Fig.15)。Fig.11 CockpitFig.14 Soft MaterialFig.12 Design ThemeFig.15 Satin ChromeFig.13 Gauge / Door―96―