ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30

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マツダ技報 2012 No.30

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マツダ技報 2012 No.30

マツダ技報No.30(2012)特集:新型車(CX-5)19CX-5のパッケージングPackage of CX-5佐伯和洋*1*2大坪智範*3廣川正人Kazuhiro SaekiTomonori OhtsuboMasato Hirokawa芦原友惟奈*4*5山田大輔Yuina AshiharaDaisuke Yamada要約CX-5は,デザインテーマ「魂動」を採用した市販モデルの第一弾であり,SKYACTIV TECHNOLOGYを全面搭載し, Sustainable“Zoom-Zoom”の「いつまでも『ワクワク』するクルマ,『見て乗りたくなる,乗って楽しくなる,そしてまた乗りたくなる』」を目指して開発した「クロスオーバSUV」である。パッケージングでは,デザインテーマ「魂動」の具現化と「人間中心の発想」で抜群の機能性を持つ室内・荷室スペースの融合を目指して開発した。仕事にも遊びにもアクティブで,毎日をはつらつと過ごしているカスタマにとって,乗員全員が快適に楽しく過ごせるスペースを具現化した。SummaryCX-5 is the first commercial model of adopting the design theme,‘KODO-Soul of Motion’, andmounting SKYACTIV TECHNOLOGY in full scale. It is a crossover SUV, which was developed in aneffort to realize“exhilaration of driving cars”of Sustainable“Zoom-Zoom”and fulfilling the idea of“Seeit and you will want to drive it. Drive it and you will have fun. Then you will want to drive it again.”As for packaging, the design theme,‘KODO-Soul of Motion’and“human-centered”idea fused todevelop cabin and cargo space with exceptional functionality. As a result, CX-5 materialized comfortableand fun space for customers, who spend spirited everyday life and are active in both work and play.1.はじめにCX-5は,マツダの基軸車種として,グローバル市場で成長が注目されているCompact-SUVクラスに投入する「クロスオーバSUV」である。パッケージにおいては,デザインテーマ「魂動」の具現化と「人間中心の発想」で抜群の機能性を持つ室内・荷室スペースの融合を目指して開発した。本稿では,パッケージコンセプトから商品へと具現化する手段とその価値について紹介する。2.パッケージングの狙いターゲットとするカスタマーに,「自分の生き方に自信と誇りをもたらし,気持ちに落ち着きと余裕を与え,何事にも果敢に挑戦し続ける活力をみなぎらせてくれる」という価値を提供するために,以下4項目のパッケージコンセプトを設定し,具現化を目指した。①自信をみなぎらせるスタイリング②活力をもたらすコックピット③心を落ち着かせる室内空間④余裕を生み出す荷室空間3.自信をみなぎらせるスタイリング自信をみなぎらせるスタイリングを,野生動物が獲物を狙って身構える力強さと,躍動感あふれる動きで表現した。力強さは,全身にエネルギをみなぎらせ,足を踏ん張る姿として,「タイヤの四隅配置化」で具現化した。躍動感は,軽快な走りを予感させる「コンパクトキャビン化」による実現を狙った。*1商品企画部*2車両実研部Product Planning Dept.Vehicle Testing & Research Dept.*3~5装備開発部Interior & Exterior Components Development Dept.―98―