ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30
- ページ
- 121/264
このページは マツダ技報 2012 No.30 の電子ブックに掲載されている121ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは マツダ技報 2012 No.30 の電子ブックに掲載されている121ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
マツダ技報 2012 No.30
マツダ技報No.30(2012)(2)部品ユニット評価の結果と解析との比較CAE検証の検討結果を織り込んだ製品を,ユニット評価した結果,解析の狙い通りで問題は発生しなかった。Fig.6にユニット評価結果と,解析結果の比較を示す。ユニット評価結果と解析結果から,応力集中位置・割れ発生起点など相関が取れることが確認でき,今後の車種開発でも有効であることが分かった。(2)寸法精度の評価・育成従来成形によるドアモジュールでは,成形時の反り等により,外郭形状やシール面の精度出しのために何度も型修正や条件修正を実施していたが,今回の発泡成形ドアモジュールにおいては,成形時の流動性や成形後の剛性が改善している効果もあり,より少ない修正回数にて狙いの精度を出すことができ,短期間での育成が可能となった。4.まとめCrack increased fromservice hole for fixingdoor side glass発泡成形技術を用いたドアモジュールを適用することで以下の結果を得ることができた。(1)軽量化:従来車種比フロント19%,リア25%低減投影面積辺りの質量を図に示す(Fig.7)。(2)コスト:材料費27%削減,成形加工費20%削減各々の削減量を図に示す(Fig.8)。(3)製品育成:型修正回数半減育成に要した型修正回数を図に示す(Fig.9)。< Rear >< Front >Crack increasedfrom service holefor fixing doorside glassFig.6 Comparison of CAE and Unit Test Results3.3その他検証・育成(1)締結部の強度検証・育成ドアモジュール自身の締結部や,ウィンドレギュレータ等ドアモジュールに装着する装備品の締結部強度について,CX-5の本型品を使用し評価・検証を実施した。評価の際は各部位の規定締結トルクに留めず,破壊に至るトルクとその破壊状況を,従来成型品と比較する形で実施した。初期評価の結果,ウィンドレギュレータのガイドレールBRKT下部締結の逃がし穴において,部品バラツキ最大状態を模擬した場合に,シールリブの白化を認めた。対応として,部品公差を詰めた上で逃がし穴を小径化し,部品バラツキ最大状態におけるボルトフランジとシールリブのラップ量を増やす修正を行い,応力レベルを緩和させることで解決した。これにより全ての締結部において従来成形品と同等以上の強度を確保した。Fig.7 Module Weight-Project Area Fr-Rr―112―