ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30
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マツダ技報 2012 No.30
No.30(2012)マツダ技報駆動用バッテリの状態チェックが可能である。また,車両走行データ,主要な電気駆動ユニットの作動状況等の車両情報を専用サーバに収集することができる。(5) 100V給電システム100V給電システムをリヤトランクルーム内に車載した。これにより,駆動用バッテリに蓄えた電力を,車両から直接AC100Vの電気機器に最大1,500Wまで供給することが可能である(Fig.12)。Fig.13 Decals in Side & RearFig.14 Large DecalsFig.12 100V Electric Supply System3.3安全性・耐久性(1)乗員保護(6)車両接近通報装置デミオEVでは,ベース車のボデー構造を流用した。社EVは走行騒音が非常に小さい。そこで,駐車場や街中などで歩行者に車両の接近を通報するため25km/hまでの速度で作動する車両接近通報装置を装着した。この装置は,インパネに配置されるスイッチにより,任意にOFFすることが可能である。(7)空調システムEV専用の空調システムとして,PTC(Positive TemperatureCoefficient)ヒータで直接温風を暖める即温式の暖房システムと電動コンプレッサを使用した冷房システムを採用した。内衝突試験により,ベース車と同等の乗員保護性能が確保されていることを確認した。(2)高電圧安全①高電圧部品の配置高電圧部品を,強度の高い車体骨格の内側に配置することで,衝突などの外部からの衝撃から高電圧部品を保護する構造とした。②感電防止高電圧部品への接触による感電を防止するために,高電圧部品は,通電部に人体が直接触れない場所に配置した。3.車両概要また,高電圧部品のケースと車体を等電位化することで,高電圧部品の絶縁抵抗が低下した場合でも,人体に電流が3.1車両諸元流れない構造とするとともに,衝突・故障を検知した場合Table 2に車両諸元を示す。には,高電圧回路を自動的に遮断,回路内の残留電荷を放Table 2 Vehicle Specifications電するシステムを搭載している。Size (Length×Width×Height) 3900×1695×1490mm更に,修理作業などの際に,誤って触れることを防止すWeight1180kgSeat Capacity5人るため,警告ラベルの貼りつけやオレンジ色の高電圧配線Max SpeedDriving range(JC08mode)130km/h200km(Internal measurement)の採用により認知性を向上させた。(3)耐久・信頼性評価Permanent Magnet AC高温/低温テスト,冠水路走行テスト,高圧洗車テスト,Motor TypeSynchronous Motor路面干渉テスト,強度テストなどの各種耐久/信頼性評価Max Power75kWMax Torque150N・mを実施,ベース車並みの信頼性があることを確認した。Drive systemFFまた,EVとして高電圧/大電流を扱うことにより懸念HV Battery TypeLithium ionNominal Voltage346Vされる,発生電磁波の外部への影響や,車載の電子制御機器Capacity20kWhに対する外来電磁波の影響についても,入念なEMC(Electro-Magnetic Compatibility)試験を行い,一般車3.2デザイン両と同等であることを確認した。Fig.15にEMC評価の様標準で装着される左右Fr.ドアとリヤバッジ下のデカー子を示す。ル(Fig.13)の他に,大型のデカール(Fig.14)も選択が可能である(受注対応)。―117―