ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30
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マツダ技報 2012 No.30
No.30(2012)マツダ技報Offset frontal CrashFig.8 Automatic Disconnect System5.まとめLateral Crash本章では,デミオEVの衝突時の高電圧安全性能開発への取り組みについて紹介した。下記にその要点を示す。①特徴的な高電圧安全の工夫点として,高電圧部品のレイアウト,高電圧バッテリの保護を目的としたレイアウトや衝突検知システムを活用した高電圧電源遮断システムを紹介した。②高電圧部品の高電圧衝突安全の一例として,市場での事故を模擬したさまざまな衝突試験における高電圧バッテリの保護に関する評価結果を示した。③乗員保護性能についても,ベースのデミオと同等の安全性能を達成していることを示した。Rear-end CrashFig. 7 Actual Vehicle Crash Tests■著者■4.5衝突検知による高電圧電源遮断機能デミオEVでは,衝突時の感電防止のために直接接触,間接接触の保護に加え衝突検知を活用した高電圧電源遮断システムを採用している。このシステムにより,衝突後の感電防止性能をより高めている。Fig.8に高電圧電源遮断システムの模式図を示す。車両前後左右の衝撃力は加速度センサで計測されて衝突の検知をレストレイントコントロールモジュール(RCM)が実施する。次にRCMから高電圧システムを制御するビークルコントロールモジュール(VCM)へ衝突検知信号が送られ,その後VCMが高電圧バッテリ内のシステムメインリレー(SMR)を遮断する。この高電圧電源遮断システムを実車評価した結果,前面衝突の場合は衝突後,瞬間的(100 ms以内)に作動することを確認している。神本一朗元木正紀上野正樹―139―