ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30

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マツダ技報 2012 No.30

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概要

マツダ技報 2012 No.30

No.30(2012)マツダ技報Fig.3 4WD Energy Loss Minimize ConceptFig.6 New 4WD Coupling (CX-5)Fig.4 Dead Band on Front Tireμ-s Characteristic3. 4WDシステムの具現化3.1 4WDシステム構成駆動力マネジメントコンセプトに対応するため,電子制御4WDカップリングと制御ロジック,構成ユニット,コンポーネントを新規開発した。その4WDシステム構成は,定評のある従来システム(アクティブトルクコントロールカップリング4WD)を踏襲した上で,駆動力マネジメントの考え方を一新し,4WD制御用に新たに制御信号を追加,小型・軽量・高効率のPTOユニット,リヤデフユニット,プロペラシャフトを採用した(Fig.5)。3.2 4WD制御デバイス電子制御4WDカップリングは従来システムの基本構造をベースに,4WD走破性能目標に応じて容量を最適化,駆動力マネジメントコンセプトに基づいて内部構造を見直し,更にコンパニオンフランジとそれにつながるインプットシャフトを廃止してカップリングとプロペラシャフトを直付けすることで小型・軽量化(質量34%低減)した。また,カップリング容量最適化に加えて,カップリングとECM(Electronic Control Module)とを一対のペアにした制御電流値調整によってトルク補正することにより,トルクばらつきを従来比68%低減させた(Fig.6)。前述の4WD制御の狙いをFig.7の制御モデルに具現化した。前輪スリップ比やエンジン駆動トルク信号等をモニタして,エネルギロス総和が最小化されるようにカップリング指令トルクを決定している。タイヤスリップ比推定やタイヤモデル推定のロジックを新規開発し,採用した。Fig.5 New 4WD System―177―