ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30
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マツダ技報 2012 No.30
マツダ技報No.30(2012)CGモデルについては,3.1(1)で再現した光源下で実サンプルと同角度のCG画像を作成し光学計算された色値を出力した。(2)検証結果Table 2は実サンプル計測結果とCGモデルの色出力値の黒色サンプルでの比較の一例である。この結果から,実サンプルとCGモデルの色は,見る角度が変化しても近似しており,色について再現可能と判断した。Table2 Difference of CG and Sample1 in sRGB3.2.2ツヤの検証ツヤは,CGモデルの定量的アウトプットすることができないので,実サンプルとCGモデルを官能評価手法で検証した。(1)検証方法Fig.8のようなツヤ違いの同じシボ形状サンプル4~6を実サンプルと同サンプルのCGモデルをそれぞれランダムに並べ,エキスパート5名によりツヤの高いものから順番に並べてもらった。サンプル4シボパターンB(梨地)/グロス値3.9(60°)/黒サンプル5シボパターンB(梨地)/グロス値5.1(60°)/黒サンプル6シボパターンB(梨地)/グロス値8.0(60°)/黒グロス値計測:Handy Glossmeter PG-1M NipponDenshokuを使用Fig.8 CG Samples for Gloss EvaluationFig.9 Result of Experts Evaluation3.2.3輝度の検証(1)検証方法Fig.10はCX-5の実車の金属調加飾(左)とCGモデルの同部位(右)である。画像内のAの位置で,実車では2次元色彩輝度計(ICAM DELTA製)を用いて輝度を計測し,CGモデルは出力値から輝度値を計算し,比較した。Fig.10 Photo (L) vs. CG (R) for comparing luminance(2)検証結果Fig.11に実機計測値及びCGモデルの輝度計算値の比較結果を示す。横軸がA部上から下の位置座標,縦軸がその座標に対する輝度値である。金属調加飾の本物感は,輝度の高さと,金属素材の持つシェード部からハイライト部までの輝度変化の特性が重要であることが過去の研究で明らかになっている(2)。本結果から実機とCGモデルでその2点において非常に近似しており,金属調加飾の本物感についての再現は可能であると判断した。(2)検証結果Fig.9に官能評価の結果を示す。横軸は実サンプルのツヤの物理特性値であるグロス値(2),縦軸はエキスパートが回答したCGモデルのツヤの高さを示す。ツヤの一番高いサンプル6については全員が正解した。グロス値が近く実物サンプルでもその違いがわかりにくいサンプル4と5についても4名が正解した。このことからCGモデルでも実サンプル同様に相対的にツヤの高さの違いを評価できる。Fig.11 Result of Comparing Luminance Value of RealParts and CG Model―198―