ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30

ページ
27/264

このページは マツダ技報 2012 No.30 の電子ブックに掲載されている27ページの概要です。
10秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

マツダ技報 2012 No.30

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

マツダ技報 2012 No.30

マツダ技報No.30(2012)また,酸化触媒への熱供給が要求される冷間の早期暖機制御時やDPF再生制御時には,排気側の2つのバルブを開けてタービンをバイパスさせて排気ガスを流すことにより,効率よく酸化触媒への熱供給を行っている。更に,EGR量変化によるターボ運転状態の変動を抑えるため,EGR量の変化に合わせてタービンに流入する排気エネルギ量が変動しないようにR/V開度の補正を行いEGR制御との協調を行っている。SKYACTIV-Dでは,大小ターボの過給状態をコンプレッサ特性マップおよびタービン特性マップに基づくモデルにより推定しながら制御することにより,ターボおよびエンジンの信頼性を確保しつつ,上述のような過給圧制御を実現した。4.おわりにCX-5に採用されたSKYACTIV-Dでは,低圧縮燃焼コンセプトのもと冷間時の始動性や燃焼安定性が悪化するという低圧縮比ディーゼルエンジンの課題をハードウェアとソフトウェアの改良により解決し理想的な燃焼を追求することで,燃費・出力・EMを飛躍的に高めた新世代高効率クリーンディーゼルエンジンを実現できた。今後もマツダのビルディングブロック戦略に沿ってベースエンジンの改良と電気デバイスの導入を進めていき,全てのお客様に走る歓びと優れた環境性能をお届けする“Zoom-Zoom”な車づくりを進化させていく。■著者■杉山貴則丸本真玄名越匡宏前川耕太波多野崇Fig.7 2stage Turbocharger SystemLoadEngine speedModeR/VCBVW/G(1)Full two-stageCloseCloseClose(2)RegulatingControlCloseClose(3)SingleOpenOpenClose(4)Single w/ W/GOpenOpenControl(5)AWSOpenOpenOpenFig.8 Two-Stage Turbocharger Operating Mode―18―