ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30

ページ
39/264

このページは マツダ技報 2012 No.30 の電子ブックに掲載されている39ページの概要です。
10秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

マツダ技報 2012 No.30

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

マツダ技報 2012 No.30

マツダ技報No.30(2012)JC08mode FuelEconomy(km/L)191511Small1.5LC Car1.5L1.6LTCSUV Competitor in Japan1.8LCX-5(Diesel)CX-5(Gasoline)Vehcle Size (L*W*H)2.0L2.0L2.4LHEV3.0LHEVDieselGasolineHEVLargeFig.4 F/E & Vehicle Size Comparison(JPN)3.3実用燃費性能燃費については,モード燃費のアピールに留まらず「永く愛される」「懐の深さを備える」商品となるように,実用での燃費の良さを「給油頻度」や「長距離ドライブ時の残燃料」からも実感できるように取り組んだ。実用燃費の目標は,56L(AWDは58L)の燃料タンクでありながら,ロングドライブに適したSKYACTIV-D搭載車では1,000kmの航続距離を持たせることを目標とした。開発完了後には,山口県下関市から神奈川県横浜市間の約1,000kmを無給油で実際に走行し,ロングドライブでおおむね1,000km以上の航続距離があることを実証した。4.走る歓びを革新したダイナミック性能4.1走り感(パフォーマンスフィール)の方向性CX-5のパフォーマンスフィールは,「永く愛される」「懐の深さを備える」を実現するため,ドライバは意のままに操るドライビングを楽しみながら,同乗者が快適に安心して上質なドライブを楽しめることに主眼を置いて開発した。最初に取り組んだのは,ドライバの最適な運転環境の実現である。アクセルペダルには,人間が足首を動かす軌跡と同じ動きをするオルガンタイプを採用。ステアリングの中心線上にドライバが座り,足を延ばせば自然な位置にペダルがあるという,最適な操作環境を実現した。パフォーマンスフィールのチューニングは,ドライバが想像する通りのフィードバックを得ながら,意のままに操るフィーリングを実現。同時に「走る/曲がる/とまる」の一連の動作のつながりを調和させることで,車両全体で違和感のない自然な動きを造り出し,ドライバと同乗者がともにドライブを楽しめるダイナミック性能を実現している。CX-5のパフォーマンスフィールにおいて,SKYACTIV-G/SKYACTIV-D搭載モデルの注力ポイントと,光るシーンを以下に記す。4.2 SKYACTIV-G搭載モデルSKYACTIV-G搭載モデルは,高回転までストレスなく回るエンジン特性と,アクセル操作に対する優れた応答性やコントロール性の高さにより,ワインディングや市街地等,運転シーンを問わず,ポテンシャルを使いきりながら,意のままの走りを楽しむことができるオールマイティなモデルである。CX-5では理想とするパフォーマンスフィール特性を運転シーンごとに目標加速度として定め,エンジンとトランスミッションの協調制御により,加速度を的確にコントロールすることで「扱いやすさ」と「意のままに操る歓び」の両立を実現している。①リニアで質感の高い走りドライバが車両挙動を予測しやすく,修正操作を必要としない状態を作り出すため,加速度の絶対値をリニアにするのではなく,人が感じる加速度の強さを指標化してリニアな特性を定め,目標加速度の特性とした(Fig.5,Fig.6)。Acceleration (m/s 2 )Acceleration Feeling50Pedal Stroke (%)Fig.5 Acceleration ? Pedal Stroke Relation◇◇◇◇◇Mechanical Work(J)100◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇Fig.6 Acceleration ? Pedal Feeling Relation―30―