ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30

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マツダ技報 2012 No.30

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概要

マツダ技報 2012 No.30

マツダ技報No.30(2012)このような場合,加減速が頻繁にあるシーンAのような状況では10%程度の燃費向上が見込まれる。また連続した加減速があまりないシーンBのような状況でも5%程度の燃費向上が見込まれる。100%20.018.016.014.012.010.08.06.04.02.00.090%80%70%60%50%40%30%20%10%0%Audio(CD/MD&Radio)Blower Motor Heat-MaxHigh-mount Brake lightBrake light(LED)MeterTransmission cont(AT)Fuel pumpEngine contFig.14 Basic Current for EU ImageBlower Motor Heat-MidBlower Motor Cool-MidBlower Motor Cool-MaxFan Motor (30℃)Fan Motor (45℃MAX)Rear Window DefrosterSeat WarmerFig.15 General Current ImageHeadlight LowTNSWiper Low4.“i-E LOOP”のエネルギ表示について新型アテンザの“i-ELOOP”表示について回生エネルギの循環がわかる表示(Fig.16)と,よりアトラクティブな表示(Fig.17)の2種類を用意した。(ただし一部地域で異なる)“i-ELOOP”(System name)※Always dispエネルギ移動の向き;Fig16では左から右への矢印が回生オルタネータからEDLCへの充電方向を示す。Fig17では下から上の方向に回生オルタネータからEDLCへの充電方向を示す。右から左への矢印;EDLCから車両電気負荷に送られる方向を示す。EDLCの充電量;EDLCの充電量を示す。今回の表示では,実使用可能エネルギ25.7KJがフルバー表示となる。エンジンコントロールユニットからの表示指示に従いメータに表示する。また,上記2種類の画面は,ハンドルスイッチの中のINFOボタンで選択可能である。5.まとめ燃料を使いオルタネータで発電した電気を使用する通常の車両のシステムに対し,これまで捨てていた減速時の運動エネルギを再利用することで,極力燃料による発電をなくす回生システムである。通常のシステムに対し,オルタネータの電子回路の小変更とキャパシタ,DC-DCコンバータを追加するのみで,システム構成で大きな変更もなく,コストパフォーマンスに優れたシステムである。特に実用領域では,モード燃費測定時に比べ消費電流が多いため,より燃費向上効果を発揮することが見込まれ,環境対応に貢献できると考えている。将来的には,電動ウオータポンプや電動コンプレッサの採用等の環境対応や衝突被害軽減装置等の安全装備のエレキシステムが増え,それらのシステムでの消費電流の増加による燃費悪化に対応できるシステムとして,システムの進化,デバイスの進化による対応が不可欠と考えている。“i-ELOOP”を通じて,環境に優しく“Zoom-Zoom”な走りのクルマの提供に今後も貢献していきたい。■著者■Charge amount for EDLCEnergy directionRegeneration power高橋正好髙橋達朗北木義正Fig.16”i-ELOOP”Disp.1Fig.17”i-ELOOP”Disp.2主な表示の説明瞬間回生エネルギ量;アクセルOFF後回生オルタネータの発電電流量をバー表示で表したもの。山下丈晴北川浩之平野晴洋―42―