ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30

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マツダ技報 2012 No.30

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マツダ技報 2012 No.30

No.30(2012)マツダ技報4.仮想開発環境での検証結果電気デバイスHILSと実車との比較結果を以下に示す(Fig.8)。略に従う技術開発等において,仮想開発環境を発展させ,品質の確保と開発効率の向上を両立させていく予定である。参考文献DecelerationRegenerationExperimentVehicleSpeed[km/h]Currentof Alternator[A]Voltageof Capacitor[V]Currentof Battery[A]CurrentConsumption[A]Simulation(1)石野ほか:新世代技術「SKYACTIVパワートレイン」,マツダ技報,No.29,pp.29-35(2011)(2)猿渡ほか:マツダi-STOP(アイ・ストップ)マツダ技報No.27,pp.9-14(2009)(3)江角ほか: SKYACTIV-G制御技術の紹介,マツダ技報,No.29,pp.36-40(2011)(4)平松ほか:パワートレイン構想設計のVirtual Testing技術の紹介,マツダ技報,No.22,pp.50-55(2004)■著者■Fig.8 Comparison of Test Results電気デバイスHILSは,減速時のオルタネータの回生電流,蓄電されていくキャパシタの電圧,バッテリへ供給される電流および消費電流といった推移を,机上において精度よく実現できている。これにより,実車を試作する前に,様々な環境で十分な精度を持った検証を行うことができ,「i-ELOOP」に関わるほとんどの制御適合定数もセッティングすることができた(Fig.9)。結果として,時間のかかる実車でのセッティングを省くことが可能となり,大きな手戻りなく短期間に開発することができた。柴田敏治小森賢彌生啓介上野隆司小谷和也亀井裕介ConventionalProcess0%100%New Processw/MBDCalibrationw/o vehicleFig.9 Numbers of Calibration Parameters5.おわりにCalibrationw/vehicle以上に述べたように,V字型の開発プロセスの各段階で活用可能な仮想開発環境を構築し,これらを活用することで実車に搭載する前段階で,高品質に「i-ELOOP」の技術を確保することができた。今後もビルディングブロック戦―59―