ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30
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マツダ技報 2012 No.30
No.30(2012)マツダ技報(2)フロントと一貫した強いリヤデザインリヤビューにも,フロントフェイスと同様,ひと目で新型アテンザと分かる表情と品格・スポーティさを備えたマツダのフラッグシップとしての一貫した表現を追求した。セダン・ワゴンモデルいずれも,ウェッジしたボデーと強く張り出したリヤフェンダ,コンパクトなキャビンの組み合わせによって,四隅のタイヤを意識させる安定感あふれるプロポーションを獲得し,また横長のリヤコンビネーションランプ形状が,いっそうのワイド感と安定感を与えている。左右のランプの上部を結ぶように設定されたブライトモールは,シャープさと貫録を与えると同時に,ボデーサイドからランプへのつながりも表す(Fig.16, 17)。Fig.16 Sedan Rear DesignFig.17 Wagon Rear Design(3)マツダ初のヘッドランプ・ライティング・シグネチャーヘッドランプには,シグネチャーウィングがヘッドランプ上端のラインへと入って消える延長線上に,LED灯による直線的な発光ラインを設け,ボデーサイドにスピーディに抜けて行く動きを与えた。更に,ドライビングランプの外周には導光体をリング状に並べた円形の発光シグネチャーを置き,これを直線のLED発光が貫くように配置した。点灯時には直線と円によるシンプルで力強い独自のキャラクタが現れ,ひと目で新型アテンザと分かる個性的な外観を獲得している(Fig.18)。リヤコンビランプにも,丸型テールライトからセンターに向かって直線的に伸びる発光シグネチャーを設定し,後ろ姿にもスピード感と,一目で新型アテンザと認識できるキャラクタを持たせた(Fig.19)。(ヘッドランプシグネチャーはハイグレード仕様に設定)Fig.18 LED. Lighting Signature in HeadFig.19 Lighting Signature in Rear Combination Lamp4.インテリアデザイン4.1前席の空間構成運転席には適度なタイト感でクルマとの一体感を感じられるアーチ形の空間を表現し,一目で「座って運転してみたい」と感じさせる,ドライバを中心とした空間を表現した。インパネに深く押し込まれたタイトなメータフードに3連メータを左右対称に配置し,ドライバを中心に推進するベクトルが感じられる奥行きのあるコックピットである(Fig.20)。一方助手席では水平方向に通した軸で,包まれるような安心感を持てる空間とした。センタースタックの空調ルーバまでを囲んだデコレーションパネルが助手席乗員の目前に水平方向に広がり,開放的でゆとりのある空間を感じさせる。適度に量感のある断面形状を持つインパネの造形は,しっかりと守られている安心感を乗員に与える(Fig.21,22)。Fig.20 Space for Driver & Passenger Fig.21 2 Main Lines as a Composition Fig.22 Interior (Black Leather)―69―