ブックタイトルマツダ技報 2012 No.30

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マツダ技報 2012 No.30

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概要

マツダ技報 2012 No.30

マツダ技報No.30(2012)より,スッキリとしたデザインで不用意に指が当たらず,操作しやすいパドルシフトを実現した(Fig.8)。Down switchUP switchこれはホイールベースの延長及びフロントシートバックの薄型化で実現している。フロントシートのスライダ左右間の幅は,前モデルに対して25㎜拡大して自然な足開きを可能とした。更に,後席用の空調グリルの設定,センタアームレストの幅を前モデルから60㎜拡大したことで,後席の居心地のよさは格段に向上している(Fig.10)。Fig.8 Improved Operability of Paddle Shift5.乗員全員が元気になる居住空間の実現Air conditionerlouverLarger armrestspace乗員全員の期待に応える居心地のよい前後席の居住空間と,入れたいものが確実に収納できる小物収納スペースの提供に向けて以下の取り組みを行った。5.1前席乗員の快適性コンソールとドアトリムの周りを中心に前席乗員へのきめ細かな配慮や各種の工夫を行った。(1)コンソールの足当たり配慮特に大柄な人が,フットレストに足を置いたり後方に足を引いた時など,ふくらはぎがコンソールの側面に接してもエッジ感を感じないようにコンソールの基本形状に大きなコーナRを設けた(Fig.9)。また,Bピラートリムはドアのアームレストに腕を置き,肘を後ろに引いても干渉を避けるように形状に工夫を施している。Roomier foot spaceFig.10 Improved Comfort of the Rear Seat5.3室内小物収納性前モデルの小物収納性の評価を分析し,改善が必要な部位を明らかにした。その結果,「置きたい物を置きたい所に,自然に使いこなせる室内収納スペース」を目指して以下に取り組んだ。(1)前席の小物収納性ドライバが携行品を簡単に,さっとまとめて置くことができるようにシフトレバーの前にオープンボックスを設けた。また,左右のドアには1Lサイズのペットボトルの収納を可能とし,グローブボックスの開閉レバー位置はドライバ側に寄せアクセスを容易にした(Fig.11)。グローブボックスのロック機構も前モデルのセンター配置からサイド配置に変更したことで,ボックス内にロックの突出がなくなり収納性が向上した。Reduces the discomfort ofa calf touching.A large rounded cornerFig.9 Careful Consideration to Tall Occupants(2)アームレストの機能向上コンソールのアームレストの幅は前モデルに対して,10㎜拡大した。また,前モデル同様にスライド機構を有すが,スライド量は15㎜増加させて小柄なドライバにも使いやすいアームレストとしている。ドアトリム側のアームレストとの高低差は前モデルの30㎜から10㎜に縮小して,両方のアームレストを同時に使用してもほとんど差を感じないようにした。5.2後席乗員の快適性後席空間は前後方向への姿勢自由度の拡大を目指し,膝前や足元の前後スペースを拡大した。後席スペースの期待が大きいセダンは前モデルに対して膝前スペースを39㎜,足元の前後スペースを37㎜拡大している。1liter bottle holderOpen box in front shifterFig.11 Interior Storages(Front Seat)(2)後席の小物収納性新型アテンザは前席同様に後席のドアにも1Lサイズのペットボトルの収納を可能とした。シートバックのセンタアームレストに設けたカップフォルダはアームレストの幅の拡大を活用し,前モデルに対して1サイズ大きなカップの収納を可能とした(Fig.12)。―76―