ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31
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マツダ技報 2013 No.31
マツダ技報No.31(2013)正確な補間処理により高精度で得ている。この高速一定周期計測とカウンタの同時計測により,CA解析精度とHz解析精度を両立させている。(詳細は,2.2(3)~2.2(4)に後述)Fig. 3 Hardware Configuration for Automotive TestingCAセンサを分岐する場合,車両の誤作動回避のため信号への絶縁処理が必須となる。市販絶縁フィルタでは車載時に余分な設置場所や電源が必要となるため,Fig. 4のように,システムの内部電源で駆動できるコンパクトな絶縁フィルタを作成した。Fig. 5 Measurement Method for Improving theAnalysis Accuracy(2)計測・解析可能範囲当システムが採用した計測手法では,高速一定周期電圧計測とパルスエッジ間隔計測の開始同期が重要となるため,先頭パルスをトリガに電圧計測とカウンタの開始同期をとっている。これにより,クランキング開始直後からのデータ計測を実現した。燃焼圧解析は,吸入~圧縮~膨張~排気の4工程を1サイクルとした,サイクル単位で処理する。最初に排気TDCを計測できた気筒を基準気筒としてサイクルを切り出す方式を採用することで,計測中のリアルタイム解析ができない領域は,Fig. 6の網掛け領域のように,計測開始~先頭排気TDC間と最小限の範囲にとどめた。Fig. 4 Handmade Isolation Filter2.2計測ソフトウェア燃焼圧解析機能として,クランク角度軸ベースの解析(以下,CA解析)と周波数軸ベースの解析(以下,Hz解析)とを持たせている。計測ソフトウェアの開発にあたり,CA解析とHz解析両方の精度の同時確保を目指した。(1)計測手法市販の燃焼圧解析装置の大半は,ロータリエンコーダかFig. 6 The Analysis Data Range in the Measurementらの入力パルスエッジに同期してデータを計測する(以下,Dataパルス同期計測)。パルス同期計測の場合,指定角度間隔で確実にデータを計測できる反面,計測周期がエンジン回なお,2.3で後述する机上解析ソフトウェアであれば全計転数に比例することにより,低回転側では必要な計測周期測データの解析が可能となる。クランキングからの燃焼圧を確保できず正確な周波数解析ができない。解析が可能になったことで,ユニットの始動時燃焼トルクそのため本システムでは,Fig. 5の計測手法を採用していと車両機構解析モデルを組み合わせ,エンジンマウント設る。燃焼圧力は,最大100kHzの高速一定周期計測を行うこ計や車両振動の机上検証が行われている(Fig. 7)。とで,全回転域で周波数解析に対し十分な計測周期を確保する。この周期計測とは別に,ロータリエンコーダやCAセンサからのパルスをカウンタで計測している。50nsの分解能でパルス間隔を計測することで,指定角度でのデータを―98―