ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

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概要

マツダ技報 2013 No.31

No.31(2013)マツダ技報方である(Fig. 2)。PedestrianOncomingvehicleOvertakingvehicleTrafficenvironmentVehicleaheadTrafficlightFollowingvehicleTrafficsignCrossingcollision2-wheelvehicleFig. 4 360°RecognitionFig. 1 Viewpoint to Safety3.2 ITSの概要ITSとは,インフラ協調により安全運転を支援するシステムである。路車間通信による道路インフラ情報,車車間通信や歩車間通信による他車両や歩行者からの情報を利用することにより,安全運転を支援するものである。官民合同で検討中の主なASVに織り込まれたサービスを下記に示す(Table 1)。Table 1 ASV Demo ApplicationFig. 2 Safety Mazda Aims to Realize2.2先進安全技術「i-ACTIVSENSE」i-ACTIVSENSE(アイアクティブセンス)は,マツダの安全思想であるMazda Proactive Safety(マツダプロアクティブセーフティ)に基づき開発したミリ波レーダなど(Fig. 3)を用いたマツダの先進安全技術の総称である。「運転支援技術」,「認知支援技術」,「衝突回避支援・被害低減技術」で構成されている。LDWSRVMMRCCFOWSBSDRSSHBCSCBSLDWSRVMFig. 3 i-ACTIVSENSE3. ITSとは3.1安全におけるITSの位置づけi-ACTIVSENSEは,ミリ波レーダやカメラ検知デバイスを用いているが,デバイスの検知外の遠方や見通しの効かない交差点などの死角が存在する。その死角をカバーし,360度認知(解かる/伺える/聴こえる)を実現するための手段の一つとして,ITSを位置づけている(Fig. 4)。3.3マツダITSのこれまでの取り組み(Fig. 5)1991年に先進安全自動車(ASV)研究開発プロジェクトに参画し,1995年にマツダ最初の試験車両として「マツダASV」を,以後, ASV2,ASV3と開発してきた。2006年9月,最先端のITSを活用した車両安全技術の実証実験を推進することを目的に,マツダ,広島大学,中国地方整備局,広島県警本部など産官学が連携して「広島地区ITS公道実証実験連絡協議会」を設立した。山陽道や国道2号の事故多発地点において,路車が協調することによって追突や出会い頭事故防止のための情報提供や警報を行う技術の開発に取り組み,この中でマツダは―113―