ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

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概要

マツダ技報 2013 No.31

マツダ技報No.31(2013)ITS車載器の開発を担当すると共に,実験車両を提供し,実験を通じて安全システムとしての効果や情報提供の内容,タイミングの適切さなどを評価検証した。2007年秋から広島で予備実験を開始し,2009年2月に実証実験を終了している。その間,2008年3月から同年10月まで,広島市内の公道において,出会い頭事故など見通しの悪い道路での衝突事故を防止する車車間通信システムの走行実験を実施した。2011年12月には,インフラ協調システムに関する官民連携の実証実験,及びその実用化に向けて,内閣官房主導で,産官学のITSへの取り組みを連携させようという活動(ITS推進協議会)がスタートした。マツダもこの活動メンバとして参画している。4.3広島における世界初の路面電車-自動車間通信型ASVデモ(2)(3)(4)ITS世界会議東京2013のポストコングレスツアーの一つとして,東京大学/交通安全環境研究所/広島電鉄(株)と協力し,「広島における世界初の路面電車-自動車間通信型ASVデモ」を実施した(Fig. 6)。広島市では,路面電車が市民の足として定着しており,一日平均約15万人の利用がある。デモでは,路面電車と自動車が道路空間を共有する場所において,路面電車と自動車の車車間通信に自律型車載センサを組み合わせ,自動車と路面電車双方の安全性が高まるようなシステムを実証した。また,スマートフォンを活用した自動車と歩行者の通信についても,併せてデモを行った。Fig. 5 Mazda Chronological TableFig. 6 Tramcar to Vehicle Communication(1)デモ概要デモは,広島市中区の広島電鉄(株)の江波線(江波~舟入本町)で実施した(Fig. 7)。4.マツダの今後の取り組み~ITS世界会議での紹介事例~4.1 ASV-5国土交通省のASV-5プロジェクト(第5期先進安全自動車推進検討会;2011年から2015年までの5年間)に参画し,ASV技術の飛躍的高度化や通信利用型安全運転支援システムの開発促進,などの検討を行っている。こうした官民連携のプロジェクト活動への参画と貢献は,自動車会社の社会的責務と考え,積極的に対応していく考えである。4.2 ITS世界会議東京20132013年10月にITS世界会議が,“Open ITS to theNext”をテーマに東京で開催され,65か国,約2万人の参加者があり,成功裏に終了した。東京でのショーケースにおいては,マツダは他の自動車メーカ等と協力し,アテンザASV-5を用いて,ASV(車車間/歩車間),次世代DSSS(路車間),高速道路サグ部の交通円滑化サービスのデモを実施した。Fig. 7 Demo Map in HiroshimaFig. 8は,デモ5か所におけるデモの内容である。自動車ドライバへの支援として,①は右折時路面電車―114―