ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31
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マツダ技報 2013 No.31
マツダ技報No.31(2013)(2)測定結果定常走行時のリッチパージの挙動をFig. 15に示す。横軸は経過時間を示し,縦軸は上から,リッチパージ指示信号,エンジン回転数,充填効率,目標λ,実λ,ジェネレータトルク,モータ駆動トルクを示す。リッチパージ信号がOFFからONになると,エンジンは,有負荷から無負荷に変更される。この間エンジン回転数は,ほぼ一定に保持されるが,充填効率は低下し,ジェネレータトルクは有負荷からゼロとなる。合わせて目標λはリーンからリッチに変化し,実λも追随して変化している。これら一連のリッチパージ制御中,モータ駆動力は一定に保持されており,ショックレスでリッチパージが実現できていることが分かる。本システムのJC08モードコンバインでの計測結果をFig. 13右欄に示す。SU-LEV適合値より極めて低い排出レベルが得られた。ONSignal for Rich PurgeOFFEngine RevolutionHighCharge EfficiencyLow参考文献(1) http://www.meti.go.jp/press/20110113003/20110113003-1.pdf(2)柏木ほか:RX-8ハイドロジェンREの紹介,マツダ技報,No24,pp.135-138(2006)(3)柏木ほか:プレマシーハイドロジェンREハイブリッドの紹介,マツダ技報,No27,pp.26-30(2009)(4)森本ほか:水素自動車の開発,マツダ技報,No14,pp.154-161(1996)(5)森本ほか:RX-8ハイドロジェンREの紹介,マツダ技報,No22,pp.132-138(2004)(6)大竹ほか:直接ガスエンジンの筒内混合状態に及ぼす噴射パラメーターの影響,自技会春季学術講演会,264-20135436(2013)(7)田島ほか:サイド排気ポート方式ロータリエンジンの概要,マツダ技報,No21 , pp.18-23(2003)(8)大室ほか:電動車両の走行フィーリングを考慮した発電制御法,自技会春季学術講演会,35-20135070(2013)TargetλLeanRich■著者■RealλLeanRichGenerator Torque0 N・mDriving Motor TorqueTimeFig. 15 Engine Behavior during Rich Purge森本賢治今井一雄内田浩康4.おわりに水素,電気は究極のクリーンエネルギーであるが,インフラ整備の課題や航続距離の課題がある。これらの課題解決には今しばらく時間を要すると考えられる。今回水素を燃料とするシリーズ式ハイブリッド車をベースとして,電池を高容量化しプラグイン化することで,水素と電気の双方の弱点を補填できる環境対応車が開発できた。将来のCO2問題や,エネルギー問題及び利便性を考慮した一つの解決策と考える。本車両は,2013年1月に認可を取得し,2013年6月からリース販売を開始した。堂園一保為貝仁志胡本博史野村裕之水戸部典朗―142―