ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

マツダ技報No.31(2013)3.エクステリアデザイン3.1 ACCELERATING MOTION /加速感のある動き魂動デザインは,生命感あふれるフォルムを作ることがコアテーマである。そのため,大地を掴む安定したスタンスと獲物に飛びかかるような一瞬の躍動感ある動きを実現することが不可欠である。新型アクセラもこの二つを備えたデザインを目指した。この魂動デザイン共通の考え方に対し,新型アクセラでは更に進化させたのは動きの表現である。マツダの車種群の中でスポーツカーを除いて最もスポーティな表現を必要とする車種のため,魂動の動きの表現をよりエネルギッシュで,鍛え抜かれたアスリートがスタートダッシュした時の動きにこだわった。それを表現したのが「ACCELERATING MOTION /加速感のある動き」である。その加速感の感じるラインと面の動きを表現するため,シンプルで立体感の強い造形にテンションを設けて軽快でリズミカルな動きをもつ表情豊かなボデー造形とした(Fig. 1,2)。Fig. 1 AXELA Imageーに与えることで,見る者の感情を揺さぶる仕掛けを試みた。ボデーに写りこむリフレクションを意図したように映すことが必要であり,微細な面の調整が求められる。そのため初期クレー造形の過程でリフレクションのライン一本一本を調整すると共に,ボデー面にラインを投影することなどでリフレクションのチェックを繰り返し行い,より効果的な面の表情を追求した(Fig. 3)。Fig. 3 Reflecting 3D Data3.3フロントデザイン(1)ファミリーフェースの表現今回の新型アクセラは,スポーツカーライクな表情を作り出すためにライセンスプレートをグリル内に取り入れ,低い位置にグリルを構えた。これによりノーズを下げた精悍な顔立ちとなり,勢いよく地を蹴って前へと突き進むイメージをいっそう強調させた。グリルメッキパーツでは立体的な造形を施し,従来のような薄い飾りのメッキモールといった処理ではなく,それ自体がフレームのようにボデーの内側から表面へと突き出たようなグリルを創り上げた。更に金属の冷たさや重さを感じるようなこだわった立体造形を行い,そこから感じる高い質感を演出した(Fig. 4)。Fig. 2 AXELA (5HB)3.2面へのこだわり新型アクセラの軽快でリズミカルな動きを感じさせる造形には,マツダが長く追求してきた「面質」へのこだわりがある。そのため,鍛造で作られたような凝縮した塊が持つ硬さをボデー全体で感じるシンプルな立体の構成とし,ボデー面の動きの表現が分かりやすい形とした。また,光や見る角度によってなめらかに移り変わるリフレクションの表情をボデFig. 4 Family Face(2)ヘッドランプ生き物のように「鋭い目」を実現するため,ターンランプをヘッドランプユニットの外へ出し,ヘッドランプの外形を薄くシャープな形状とした。またハイグレードでは昼夜を問わず個性的なアイコンとするため,直線のラインと導光リングを組み合わせた形状としてLED光源とすることで上下幅を15mmに縮小した鋭くシャープに光るシグネチャーラ―10―