ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

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概要

マツダ技報 2013 No.31

No31(2013)マツダ技報ンプとした。ランプベゼルの細部にまで緻密な仕上げを行い,堀の深い造形で立体感を出し目力のある精悍な表情を実現した(Fig. 5)。することで実現した。合わせてその樹脂製パーツを台形のグラフィックとすることで力強いスタンスを表現した。ルーフスポイラはシャープに張り出した形状とし,空力の性能アップだけでなく上下に薄いキャビンを強調し,更に前進感・スピード感を高める造形とした(Fig. 7)。Fig. 5 Head Lamp3.4ボデーデザインサイドでは,スポーティで薄くコンパクトなキャビンの実現と前進感を感じる動きに注力した。キャビンの後方では,現行車にあるリヤクォータウインドウを後方の視認性を犠牲にすることなく廃止し,ドア周りをシンプルな処理とした。これによりベルトラインが前後ドアの中だけで完結したコンパクトでクリーンな外観となり,室内空間を犠牲にすることなくキャビンをコンパクトに感じる印象を実現した。そしてキャビンを後方に配置し,リヤを持ち上げた前傾姿勢のプロポーションにより,勢いよく前へ進もうとする印象を出した。低く位置するグリルラインはヘッドランプへとつながり,強く張り出したフェンダからリヤへとリズミカルな動きを作ることでエネルギッシュな躍動感を強調した。そして俊敏な走りを想起させるために立体的な面構成として力強さを表現した(Fig. 6)。Fig. 7 Rear Shape (5HB)(2)リヤコンビネーションランプヘッドランプユニットと同じく薄い形を実現しつつ,昼夜を問わずひと目で分かるブランド表現とし,走り去る後ろ姿が印象的に感じる造形とした。そのためハイグレードではヘッドランプの発光シグネチャーとのデザインの統一性を用いて,テールライトにも鋭くシャープに光るシグネチャーランプを採用した。リングからウイング状に伸びる直線パターンで点灯する形状を採用し,リングの中はターンランプを配置した個性的なレイアウトとした(Fig. 8)。Fig. 6 Movement of Body Face (5HB)3.5リヤデザイン(1)リヤリヤまわりは,力をため込んだイメージとなるように塊の強い造形とした。その強い塊をだすためリフトゲートパネルのプランビューの曲率を強くした。その結果スチールパネルでは成形ができず,ナンバプレート周りを樹脂製パーツとFig. 8 Rear Combination Lamp (5HB)4.インテリアデザイン4.1空間の考え方(1)バニシングポイントこれまでデザインテーマとしていたドライバオリエンテーションを進化させ,バニシングポイントを使用したインテリアの空間造形を試みた。バニシングポイントとは,デザイン―11―