ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

マツダ技報No.31(2013)shrinkage ratio(%)0.160.140.120.10.080.060.040.020MDTDFig. 5 Comparison of Heat Shrinkage in DirectionShrinkage ratio(%)0.160.140.120.10.080.060.040.02036 38 40 42 44crystallinity(%)MDTD2.3熱収縮現象一般的に樹脂の熱収縮は以下の2つの要因で生じると考えられている。①結晶化の進展(Fig. 6)②MD方向に引き伸ばされた分子鎖の緩和(Fig. 7)そこで,①について結晶化度と収縮量の関係を調査するため,示差走査熱量測定(Differential scanningcalorimetry)を用いて結晶化度の測定を行った。結晶化度と収縮量の関係をFig. 8に示す。結晶化度が低いほど収縮量は大きくなり,結晶化が収縮に影響を及ぼしていることが分かる。また,②については,今後検証を行う予定である。Fig. 8 Relationship between Crystallinity andShrinkage3.熱収縮CAEの開発2.2の測定結果を非線形構造解析ソフトABAQUSに組み込み,簡単な形状で検証を行った。クリープ特性は式(1)のひずみ硬化則を用い,温度ごとに材料定数A,n,mを決定した。? ?cr? ??ncr m m?1? ( A?[( m ?1)? ] ) ?(1)crcr:クリープひずみ速度:クリープひずみ? :相当応力A,n,m :材料定数1Fig. 6 Mechanism of Heat Shrinkage I: Growth ofCrystallization熱収縮特性は既存ソルバでは計算できないため,線膨張係数を温度とサイクルの関数としてユーザサブルーチンで定義した。検証はFig. 9に示す簡単な形状の試験片で加熱前後の変形量を測定し,解析結果と比較した。測定部位は矢印方向の変位である。Fig. 7 Mechanism of Heat Shrinkage II: Relaxation ofMolecular Chain OrientationFig.9 Validation Model―182―