ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31
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マツダ技報 2013 No.31
No31(2013)マツダ技報Fig. 13 Airy Human SpaceFig. 15 Off-white Leather(2)メータ・ATシフトドライバの軸を意識し,ハイグレードモデルのメータ上部にはアクティブドライビングディスプレイを配置。ドライバ正面に配置されたメータクラスタは中央を円形とし,左右にウイング状のデジタルディスプレイを配した。メータ中央部には造り込んだ金属立体文字盤を採用して視認性と精緻感を両立し,大型タコメータとデジタルスピードメータとのコンビネーションで,走りへの期待を誘発するデザインとした。ATシフトでは,シフトステーにブーツの設定を行い,スポーティな処理として質感をアップした。シフトノブ形状については何通りものスタディを繰り返し,上から握る場合と横から握る場合のどちらの場合にもドライバの手のひらにレザーがあたるフォルムとし操作しやすくクルマと対話できるデバイスとしての形をデザインした(Fig. 14)。5.おわりに新型アクセラのデザインでは,One & Onlyの姿を描きチーム目標とすることで開発が進められた。そのため,デザインメンバのみならず,新型アクセラのデザインを実現するためにデザイン部以外の多くの関係者にもデザイン視点で考えていただき,いままで難しかったことも実現することができた。そして,今回私たちの熱い想いを形にしたこのクルマが,ひと目で皆様を魅了し,人生をこれまで以上にエネルギッシュに楽しむパートナとして永く愛され続けていただけると,私は確信している。■著者■田畑孝司Fig. 14 High-Grade Meter・AT Shift4.3シートデザインドライバの身体の中心が空間の軸となるため,シートもセンタの軸を感じる造形とした。体の軸をブレさせないシートフォルムのデザインを追求し,高いホールド性でドライバのサポート性能を高めた。また前席のシートバックの幅をスリムにしたことで後席乗員の圧迫感を少なくすると共に,シート性能を確保しつつ厚みを調整することで後席の膝前スペースの拡大も実現した。ハイグレードのオフホワイトレザーでは,スポーティな外観とするためブラックレザーをアクセントとして使用した。更にアクセントのステッチでは部位別にホワイトとグレイの糸を使い分け,ブラックレザーの部分には赤色のステッチでスポーティな印象を演出した(Fig. 15)。―13―