ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

No.31(2013)マツダ技報Material RecycleEnergy Recovery:System BoundaryProductionにはバンパ材料のPP新材の製造および成形,Processingには廃車バンパの粉砕や再生など,Transportには廃車バンパや粉砕材の輸送,RecoveryにはPP再生材利用によるPP新材製造の回避分をあらわす。Over Allは,環境負荷から回避効果を差し引いたGHG排出量である。Over Allでみていくと,マテリアル・リサイクルでは,case1(広島地区内),case2(広島~九州),case3(広島~中京),case4(広島~東北),case5(広島~北海道)の順にGHG排出量の少ない結果となった。最も少ないcase1(8.9 kg-CO2ProductionGranulateBumperTransportUseBumperDismantlingASRFlakeProductionBumperTransportUseDismantlingASREnergyRecoveryBumperSlagPowergeneration byrefined gasPelletizeLandfillPelletTo BumperHorizontal recyclingFig. 3 System Boundaries(5)分析シナリオマテリアル・リサイクルについて5ケース,熱回収について3ケースのシナリオで算出した。マテリアル・リサイクルでは,回収・粉砕拠点の違いにより輸送区間や輸送方法が異なる。熱回収では,再資源化処理方法が異なる。1)マテリアル・リサイクル全国5ヵ所で回収・粉砕したものをいずれも広島地区へ輸送し再生する。回収・粉砕拠点について,case1:広島地区,case2:九州地区,case3:中京地区,case4:東北地区,case5:北海道地区とした。輸送区間は,case1:広島地区内,case2:九州地区~広島地区,case3:中京地区~広島地区,case4:東北地区~広島地区,case5:北海道地区~広島地区。また,輸送手段については,case1~case4:トラック,case5:トラック及び船とした。2)熱回収再資源化処理方法について,case1:ガス化改質炉,case2:熱分解ガス化灰溶融プラント,case3:RDF化・還流ガス化プロセスとした。(6)算出方法バンパの成形,粉砕,再生工程,ガス化改質炉の情報は,工場の実績値を使用した。材料製造,電力等の供給エネルギー,輸送は,LCAソフトウエアGaBi6(PEInternational社)のデータベースを採用した。これらのデータからGaBi6を用いて,積み上げ法により温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)排出量を算出した。3.結果と考察各プロセスにおけるインベントリ分析結果をFig. 4に示す。グラフの縦軸は廃車バンパ1本当たりの温室効果ガス:GHG排出量(kg-CO2 eq./unit)をあらわし,正の値が環境負荷,負の値が回避効果である。eq./unit )に対し,最も多いcase5 ( 11.7 kg-CO2eq./unit)では,約1.3倍のGHG排出量となった。これは,粉砕拠点,再生拠点より輸送距離や輸送手段の違いよるものである。熱回収ではGHG排出量の少ない順にcase1(ガス化改質炉),case2(熱分解ガス化灰溶融プラント),case3(RDF化,還流ガス化プロセス)となった。最も少ないcase1(10.9 kg-CO2 eq./unit)に対し,最も多いcase3(14.7 kg-CO2 eq./unit)では,約1.3倍のGHG排出量であった。これは,再資源化プロセスの違いによるものである。また,当社の廃車でのASR処理量が最も多く(2011年実績),実測データを収集して算出した熱回収のcase1とマテリアル・リサイクルの各シナリオとを比較すると,マテリアル・リサイクルのcase5を除き,マテリアル・リサイクルの方がGHG排出量は少ない。すなわち,case5のように北海道地区で回収・粉砕を行い広島地区まで輸送し再生を行うシナリオでは輸送距離が長いため,輸送にかかるGHG排出量の増加により環境負荷が高い結果となったが,北海道地区を除くと,各地区で回収・粉砕を行い広島地区まで輸送し再生を行うシナリオにおいて,マテリアル・リサイクルの方が,環境負荷から回避効果を差し引いたGHG排出量が少ない結果となることが分かった。Environmental ImpactHigh Production Processing Transport Recovery Over AllGHG Emission [kg-CO 2 eq./unit]20.00015.00010.0005.0000.000‐5.000‐10.000case1 case2 case3 case4 case5 case1 case2 case3Material RecyclingThermal RecoveryFig. 4 Results of GHG Emissions between EnergyRecovery and Material Recycling―195―