ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31
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マツダ技報 2013 No.31
No.31(2013)マツダ技報3.3樹脂部品の軽量化新型アクセラにおいては,車体のみでなく樹脂部品においても必要機能を明確にし,機能の量から部品に必要な形状,板厚を決めた。その例を以下に示す。(1)マッドガード適正化マッドガードの機能として,泥よけ・風圧・走行時の負圧による入力に耐えること,車体へのチッピング防止等がある。このようなさまざまな入力に対し,解析,実車での評価を駆使し剛性に対して効率的なビード形状・位置・締結位置を導き出した(Fig. 11)。これを採用することで,マッドガードの薄板化が可能となり,機能を満足させながら,現行モデル比約20%の軽量化を行った。また,その他の樹脂部品においても同様の考え方を踏襲し設計を行った。Aerodynamics analysisWind pressure4.魂動デザインの実現デザインコンセプトを実現させるために,現行モデルに対しフロント・オーバハングを45mm短縮(Fig. 13),リヤ・オーバハングはハッチバックモデルを35mm,セダンは30mmの短縮を行った(Fig. 15)。4.1フロントボデー構造通常,フロント・オーバハングを短縮した場合,前面衝突時のエネルギー吸収長が減少するため,補強追加により質量が増える。新型アクセラではストレートフレームを最大限に機能させるためにフロントフレームとエプロンレインフォースメント・アッパとをつなぐサイドステーの強化とフロントサスペンションタワー後部にエプロンガセットを設定し正面衝突時の折れモードの適正化を行った。また,フロントサスペンションタワー前部のエプロンレインフォースメント・ロアを裾広がり形状にすることにより悪路走行時の変形抑制を行った。結果,フロントボデー質量は,現行モデル比で15.3kgの軽量化を実現した(Fig. 14)。Stiffness analysisCurrent ModelInitialImproved380mm260mmAdd Fixing PointNew ModelFig. 11 Mud-Guard Analysis Results3.4ボデーシェル質量新型アクセラは,SKYACTIV-BODYの考え方を取り込み,更なる構造適正化を進めた結果,ベストインクラスのボデーシェル質量を達成した(Fig. 12)。ABCCurrent Model(EU 5HB)E45mmFig. 13 Front Over HungApron GussetReinf - Apron ,LWRReinf - Apron ,UPStay-SideBody weightDNew Model(EU 5HB)BIC(Best in class) LINEVehicle plane areaFig. 12 Vehicle Weight Per Projected AreaFig. 14 Front Body StructureAxial compression force―17―