ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31
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マツダ技報 2013 No.31
No.31(2013)マツダ技報(1)走行安全性を最優先したHMIクルマの外とつながることにより,走行中に車内で得られる情報量は飛躍的に増える。それに伴い,運転への集中や安全性が損なわれるリスクも高まる。そのため,何よりも安全性を最優先するという考え方でHMIを徹底的に再点検し,安心して利用できるユーザインタフェースを構築した上で本システムの機能を実現する。(2)古くならないシステムの構築従来のオーディオやナビゲーションユニットは,販売したあとはユニットを入れ替えない限り,クルマの所有期間ずっと同じ機能となる。クルマの外では,スマートフォンやクラウドなどのIT技術の開発サイクルが非常に速く,また多様なインターネットコンテンツが日々,拡大・登場している。比較的長いクルマの所有期間においても,お客様に可能な限り最新のコンテンツや機能を楽しんでいただけるシステム,つまり「古くならないシステム」を構築する。(3)インテリアデザイン革新をサポートする従来のディスプレイオーディオは,いわゆる2DINと呼ばれるユニットサイズで,コクピット中央に大きく場所をとるため,デザインの自由度が奪われていた。圧迫感をなくし開放感のあるインテリアデザインを実現できるユニット構成/サイズで開発を進めた。上記の開発注力ポイントに対して,マツダコネクトでは以下の機能を持たせている。3.2エンターテイメント機能従来のAM/FMといったラジオ,USBやBluetoothRで携帯音楽プレイヤを接続できるといった機能に加えて,スマートフォンを通してインターネット上のWEBアプリケーションを楽しめる機能を持たせた。これを車載器で安全に楽しんでもらうためには,マツダの考えるHMIで使えることが必須となる。今回採用した「AhaTM」は世界4万局以上のウェブコンテンツを利用できるクラウドプラットフォームで,スマートフォンとBluetooth Rを通してオーディオ信号だけでなく,操作信号のやり取りができる仕組みをもったアプリケーションをもつ。ラジオのように手軽に局を選んで楽しめるという意味で「インターネットラジオ」とも呼ぶ。この仕組みにより,スマートフォン上で見える操作画面とは異なる画面構成で,車載のディスプレイに表示することができ,またタッチ操作に限らずコマンダによる操作信号でコントロールすることが可能になる。また,このクラウドプラットフォームには今後もさまざまなコンテンツが増え,それらは全てクラウドサーバ側での更新になるため,車載器側は何も変更する必要はない。それゆえにこれは,ねらいの「古くならないシステム」を実現しているひとつの新しい機能といえる(Fig. 2, 3)。3.新機能3.1見やすくわかりやすいユーザインタフェース人間工学に基づいて,不注意運転のリスクを低減するために,高い位置に配置した7インチセンタディスプレイと安定した姿勢で扱えるコマンダスイッチで操作できるようにしている。また魂動デザインの要素を取り入れたグラフィックを採用しながら直感的に操作できるGUI(Graphical User Interface)を実現した(Fig. 1)。Fig. 2 MAZDA CONNECT FunctionFig. 3 Aha Menu Screen3.3アプリケーション機能スマートフォンと連携した車の外のアプリケーションを楽しむ機能以外に,車載器に搭載するアプリケーションとしての機能もホームメニューに準備している。この中にはマツダ独自の運転サポート機能であるi-DM(Intelligent Drive Master),i-ELOOP,i-stopシステFig. 1 User Interface―25―