ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

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概要

マツダ技報 2013 No.31

マツダ技報No.31(2013)ム作動状況と共に視覚的に見せる燃費モニタ,メンテナンスのタイミングを設定し通知するもの,ウォーニングが点灯した際に,その意味を表示してユーザマニュアルを見る手間を省いてくれるものなどを用意している(Fig.4)。今後それぞれの機能で,スマートフォンを通してサーバとデータのやり取りをすることにより,さまざまなサービスを提供できるようなものに進化させていく。Fig. 4 Application Screen Sample3.4コミュニケーション機能Bluetooth Rによる接続で,ハンズフリー電話およびショートメッセージサービス(SMS)の受信表示,その読み上げ機能(Text to Speech),定型文による返信機能も搭載した(Fig. 5)。Fig. 5 SMS Screen Sample3.5ナビゲーション機能今回新規開発したナビゲーションシステムは,基本機能であるルートガイダンス機能をもつだけでなく,車外と通信することでリアルタイム情報を入手できるコネクティッドサービスを採用した。具体的にはユーザ所有のインターネット接続機能をもったスマートフォンなどの機器と車載器を,Wi-Fi通信で接続して利用する。車外サーバから「周辺施設(POI)検索」「交通情報」「ガソリンスタンド価格表示」「天気情報」といったリアルタイム情報を得ることができる。また価格検索を行ったガソリンスタンドを目的地としてナビゲーションルートガイダンスを続けることもできる(コネクティッドサービスは欧米とその他一部の海外のみ)。4.システム概要システムを設計する上で,・進化のレベルに応じたモジュールハードウェア構成・アップデート可能なソフトウェアを実現させている。以下に具体的なシステム内容を説明する。4.1システム構成本システムの部品構成をFig. 6に示す。Fig. 6 System Architecture本ユニット構成を決定するにあたってのポイントは,各種機能の進化スピードと将来性,装着ニーズの規模,そして意匠をもつデザイン部品か否かという点から以下のように配分した。(1)進化のスピードが速い機能:BluetoothR/Wi-Fiなどの通信機能,アプリソフト対応機能,NAVI(2)大きな進化がないが,必須機能:ラジオ/アンプ(3)デザイン部品:ディスプレイ,コマンダ,ハブ(4)装着ニーズがマーケットで限定的,または今後減少すると予測される機能:TV,CDこれらの機能配分に応じて,モジュール構成を採用した。(1)の機能をもつユニットを本システムの中心に据え,主要機能を持たせたコネクティビティマスタユニット(以下CMU)として開発した。CMUは従属する各種部品のコントロールやディスプレイに表示するグラフィック描画機能をもつだけなく,進化が早いBluetooth R通信モジュール,Wi-Fi通信モジュール,ナビゲーションモジュールを搭載した。(2)は,ラジオチューナ機能と,各種部品から出力されるアナログ信号を増幅する機能をもつ,チューナアンプユニット(以下TAU)として開発した。ラジオ機能は,各仕向地によって異なる周波数域,デジタル放送方式の違いがあるため,上述のCMUは共通に持ちながら,このユニットで種類を持たせる。またプレミアムサウンドシステム設定時には,TAUにBOSE社アンプを接続しシステムグレードアップも可能とした。(3)は,ユーザが直接触ったり見たりするデバイスで,個別モジュールとすることで,個別車種デザインのニーズに合わせることや,変化するデザイントレンドにフレキシブルに合わせることを容易とした。(4)は,各マーケットのニーズに合わせて設定をフレキシブルに行うことを目的に個別ユニットとした。―26―