ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31
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マツダ技報 2013 No.31
No.31(2013)マツダ技報パッケージ上や技術面で解決していかなければならない課題があるが,今回のアクティブドライビングディスプレイの開発での経験,新型アクセラでのお客様の評価フィードバックを得て,次のステップに進んでいく所存である。参考文献Fig. 9 Setting Screen for Active Driving Display3.4自動調光設計自動調光仕様は,アクティブドライビングディスプレイのユニット内部に取り付けたフォトセンサで近辺の明るさを背景輝度として測定し,それに相当する表示輝度を自動で計算し反映するものである。この自動調光において最も重要となるのが,背景輝度に対してどのような表示輝度を設定するか,背景輝度変化に対してどのようなスピードで表示輝度を変化させるかを定義した「調光マップ」である。我々は確実に視認性を確保できる調光マップを作成するために国内外のあらゆる環境で走り込み,単に視認性を確保するだけでなく,運転中にお客様が不快に感じないようなロジックを作成し,違和感のない調光を実現した。(1)警察庁交通局:平成24年中の交通事故の発生状況(2013)(2) ISO 9241:Ergonomics of human-system interactionPart 303 : Requirements for electronic visualdisplays(2011)■著者■中島英信山本圭一郎中森泰樹4.おわりに今回のアクティブドライビングディスプレイは,より安全に,そして安心して走ってもらうコクピットを実現するために開発を行ったが,マツダとしてはさらに理想の表示を実現するためにW/Sタイプも視野に入れながら,引き続き開発を続けていく。今後のITSインフラやカメラ認識技術の進化に伴い,さらに安全に走るための情報入手が可能になってくる。W/Sタイプが優れている点は,Fig. 10に示すように表示位置を高い位置に設定できること,表示エリアを大きく取れることなどがある。大池太郎Fig. 10 W/S Type Advantage―37―