ブックタイトルマツダ技報 2013 No.31

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マツダ技報 2013 No.31

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概要

マツダ技報 2013 No.31

No.31(2013)マツダ技報トバー近くに溶接を追加する案が最も効果的だとわかり,対策した。最終的に車体から塗装後の状態でドア外郭段差の変化量は0.3mm以下と良好な結果が得られた(Fig.12)。このように,車体に部品精度を狂わせることなく組み付ける,または車両までの精度変化を確認対策するために,これまで培ってきた解析ツールと手法を総ざらいし,車体アセンブリの各工程へ展開した。これにより,バラツキを抑えた車体アセンブリ工程の実現と,量産準備の初期から不明値の解析に時間を取られることのない高効率の実機検証を実現した。感はマツダならではの強みである。今後もこの強みに磨きを掛け,グローバルな競争の中で存在感を示し続ける。この新しいプロセスにより新型アクセラでは造りの良さを実感できる折り合いはもとより,デザインテーマである「瞬発/誘発」を存分に表現できた。ボデーに表した,よりエネルギッシュでテンションを効かせたリズミカルなデザインを楽しんでください。■著者■Adhesive setting temparature zoneTemparatureDoor OuterBegin settingImpact bar中野伸哉酒井明山田泰生Door InnerFig. 11TimeThe Temperature Change in [ Classified byParts ] a Drying FurnaceBefore-2.0After≒0+1.0≒0Fig. 12 The Accuracy Improvement of a Door8.おわりにOne & Onlyのデザインを意識し,マーケティングはもちろん,デザインから製造,販売に至るビジネスの流れに,これまで積み上げてきたプレスと車体アセンブリの技術を,一貫したプロセスとして組み込んだ。生産工程では,プレス加工から始め車体アセンブリ以降の塗装や車両組立など全生産工程での変化も考慮し,一連の流れのひとつとしてのボデー造りに取り組んだ。新型アクセラのデザイン実現の裏側には,このようなプロセス革新と技術の詰め込みがあることをお分かりいただけたと思う。デザイン・開発・生産技術各部門の担当者が,膝を突き合わせ,共に知恵を出し合い,情熱をぶつけ合う距離―43―