ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32

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マツダ技報 2015 No.32

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マツダ技報 2015 No.32

No.32(2015)マツダ技報つつ後流の流れが一箇所に集約するように風を車体後方にガイドする形状を見出し(Fig. 19)採用した。これにより,リヤバンパ下から車両後方への流れを整流し(Fig. 18(b)),Cd値を1%低減することができた。Orange : Common parts with new Demio, Blue : Unique parts of CX-3Front suspensionFuel tank sideEngine undercoverundercoverTunnel undercoverRear bumperundercoverデフレクタの大型化はブレーキの冷却性能が悪化する方向であったため,新型デミオと同様にCFDによる流れ場分析を行い,最も冷却に有利な場所と必要最小限の面積の冷却用開口を設けることで整合取りを行った。また大型デフレクタでの見栄えの整合取りも重要課題であったため,CFDで流れ場を見える化し,ミリ単位で形状を最適化しデザイン,空力を満足する形状を見出した。その結果,タイヤ上部,ホイール開口から生じる渦を抑制することができ(Fig. 21),Cd値を3%低減することができた。Front under coverCenter floorundercoverFig. 17 Aerodynamic Optimization on Under Bodyof CX-3Main silencer(a) Without front tire deflector(b) With front tire deflectorFig. 21 Flow Streamlines around Front Tire6.新型デミオとCX-3の空力性能(a) Without rear bumper cover(b) With rear bumper coverFig.18 Flow Streamlines around Rear Floor新型デミオとCX-3は,これまでに述べてきた空気抵抗低減技術を織り込むことで,流れを整流し,車両後方で上下左右の流れを一点収束させるコンセプトを実現した(Fig. 22(a), (b))。そして,開発の最終段階にて,検証車両を用いた風洞実験の結果,当初のねらいどおりの風流れ(Fig. 23)と空気抵抗を左右するCd値と前面投影面積(FA)の積であるCd・FAについてクラストップレベルの性能達成を確認した(Fig. 24, 25)。Fig. 19 Rear Bumper Under Cover5.3タイヤ周りでの空気抵抗低減技術CX-3でも新型デミオ同様,前後タイヤの前にタイヤデフレクタを設定した。タイヤの大型化や車高アップの課題に対し,タイヤデフレクタの大型化に加え,フロントタイヤ前のフェンダ部やリヤタイヤ前のガーニッシュ部にもデフレクタ形状を織り込んだ(Fig. 20)。(a) New DemioOptimized side garnish(b) CX-3Rear tire deflectorFig. 22 Flow Streamlines around New Demio andCX-3Front tire deflectorOptimized front fenderFig. 20 Aerodynamics Optimization around Tire-91-