ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
- ページ
- 102/306
このページは マツダ技報 2015 No.32 の電子ブックに掲載されている102ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは マツダ技報 2015 No.32 の電子ブックに掲載されている102ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
マツダ技報 2015 No.32
No.32(2015)マツダ技報特集:新型ロードスター16新型ロードスターの紹介Introduction of New Roadster山本修弘*1山口宗則*2下村剛*3Nobuhiro YamamotoMunenori YamaguchiTakeshi Shimomura*4浅田健志森茂之*5*6板垣友成Kenji AsadaShigeyuki MoriTomonori Itagaki要約初代モデルを市場に導入して以来25年間,ロードスターは全くぶれることなく,一貫して「人馬一体」と「Lots of Fun」を追求し続けている。4代目となる新型ロードスターは「人生を楽しもう“Joy of theMoment, Joy of Life”」を商品コンセプトとし,「人がクルマを楽しむ感覚の進化」に徹底的に取り組み「感(かん)」をキーワードとした商品開発を行った。そしてその商品コンセプトを,以下の価値で実現した。1.「誰もが一瞬で心ときめくデザイン」2.「誰もが夢中になるドライビング体験」3.「誰もが開放的でリフレッシュできる気持ちよさ」SummaryWe have been pursuing“Jinba-ittai (Oneness between horse and rider)”and“Lots of Fun”consistentlyfor Roadster without any deviation for the past 25 years since the introduction of its first model. Theproduct concept of the 4th generation New Roadster is“Joy of the Moment, Joy of Life”. We have workedon“the evolution of senses and sensations through which people enjoy cars”, and conducted productdevelopment with“Sensation”as the keyword. The above-mentioned product concept has been realizedas described below.1.“A look that gets the heart racing”2.“Driving experience that will captivate any driver”3.“Pleasantly refreshing roadster experience that anyone can enjoy”1.はじめにロードスターは初代から一貫して,乗り手と馬とが心を通い合わせて走る一体感を意味する「人馬一体」,更に走りだけにとどまらないさまざまな楽しみ「Lots of Fun」を追求した商品開発を行っている。4代目となる新型ロードスターの開発においても,全くぶれることなく,この2つを不変のテーマとして追求し続け,「守るために変えていく」を挑戦するキーワードとして,ロードスターならではの走りと楽しさを更に進化させた。本稿では,新型ロードスターの商品コンセプト及びそれを実現した商品全体の概要を紹介する。2.商品コンセプトロードスターが,人馬一体の走りとLots of Funにこだわるのは,このクルマを単なるモノとして捉えていないからである。その姿を眺める,思いのままに走る,感触を味わう,自分らしさを主張する,仲間と集い語り合う。このクルマがいることで,人生がより楽しくより濃密になる。そんな,クルマであることを超えた存在になることを願って,新型ロードスターの商品コンセプトは「人生を楽しもう“Joy of the Moment, Joy of Life”」とした。この商品コンセプトをより純粋に具現化するために,クルマとしての進化,すなわちSKYACTIV技術と「魂動」デザインの進化に加え,新型ロードスターは,初代,2代目,3代目延長線上ではなく,「人がクルマを楽しむ感覚の進化」に徹底的に取り組み,この飛躍的な向上をねらって,「感(かん)」をキーワードとした商品開発と造り込みを行った(Fig. 1)。*1~3商品本部*4~6商品企画部Product Div.Product Planning Dept.-93-