ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
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マツダ技報 2015 No.32
マツダ技報No.32(2015)トトップのリンクジオメトリを最適化した。またアルミダイキャスト化して軽量化したリンクにアシストスプリングを設定し,操作荷重を大幅に低減した。更にトップを開閉する際には,ドアウインドウが自動的に下がる機構を織り込んだ(Fig. 12)。6.2環境への配慮マツダは,自動車外装部品にも使用できる,無塗装で高質感のバイオエンジニアリングプラスチック(マツダバイオテックマテリアル)を開発した。この材料を新型ロードスターの内装意匠部品に,マツダ車として初めて採用する(Fig. 13)。Fig. 12 Reduce Soft Top Control Force5.2ウインドコントロールオープン走行時には心地よい風を感じられるよう,積極的に風をコントロールした。Aピラーとヘッダの後方化により不快な風の巻き込みを抑制し,三角窓とドアトリム形状の最適化により心地よい導風を実現した。5.3オーディオ&カーコネクティビティシステムオープン走行時でもクリアな音楽や通話を実現するためにヘッドレストスピーカを設定した。オーディオはスタンダードシステムに加えて,BoseR社と共同で専用のオーディオシステムを開発し,オープン走行中でも質の高い音響空間を実現した。更にカーコネクティビティシステム「マツダコネクト」を設定し,いつでもどこでも外の世界とつながるようにした。Fig. 13 Mazda Biotechmaterial Parts7.おわりに「守るために変えていく」は,次の25年,50年を迎えても愛し続けられるロードスターであるために,大切なものを継承してつくり続けることへの誇りと,そして走りを心から楽しむことを貫き通した新型ロードスターに込めた思いである。私たちは,お客様に感謝を込めて新しいロードスターをお届けしたい。■著者■6.セーフティ・環境への配慮6.1セーフティマツダの「Mazda Proactive Safety(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」の思想に基づき,人間中心の安全性能を追求した。アクティブセーフティでは,街中から高速走行,ワインディングロードなど,どんなシーンでも安心して走りを楽しめるよう,リスクの認識を支援して危険を回避する先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を採用した。バッシブセーフティーでは,高強度・安全ボデーSKYACTIV-BODYの技術をFRのオープンボデーに適用し,優れた衝撃吸収性能と高強度を両立させた。また運転席/助手席エアバッグに加え,頭部保護機能を備えたサイドエアバッグを設定した。歩行者保護のためのアクティブボンネットは低いボンネット高を実現するために,前モデルから進化させたものを採用した。山本修弘山口宗則下村剛浅田健志森茂之板垣友成-98-