ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32

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マツダ技報 2015 No.32

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マツダ技報 2015 No.32

マツダ技報No.32(2015)Fig. 25 Detail of FabricFig. 28 Body ColorFig. 26 Chair of KODO Design5.2内装カラー内装にはグローバルで2種類のカラーコーディネーションを用意し,グレードによって加飾パネルやステッチ色にバリエーションを設けた。Black内装はピュアなスポーティさを表現し,Sport Tan内装はオーセンティックな味わいと華やかさを演出した(Fig. 29)。いずれのコーディネーションにも,メッキパーツには少し艶を落としたサテンクロームを使用した。たとえば,ステアリングホイールのスポーク,シフトノブのグリップ,スターターボタンのリング,コマンダーコントロールなど,手で操作するデバイスへ視線を誘導する部位と,シフトブーツパネル,インナードアハンドル,センターディスプレイ外周部など,剛性感を表現する部位にだけ使用し,華美な装飾を排した潔い空間作りをした。Fig. 27 Stitch of KODO Design5.カラーデザイン5.1ボディーカラーブランドカラーであるSoul Red Metallicを中心に,白・黒・シルバーというはっきりとした色合いで,ロードスターの小気味よさを最大限に表現した。硬質で軽量なハイテク素材をイメージした新色のCeramic Metallicは,新しいLWS誕生の幕開けを予感させる先進性があり,生まれ変わったロードスターを象徴する色として開発した。この色には緻密で塊感のある,ややマットな艶感を持たせており,それによって晴天や曇り空,夕日,夜景などのシーンで見映えが劇的に変化するのが特徴であり,ボディーのダイナミックな造形ともマッチし,新しい感性を刺激するカラーとして期待できる。そのほかにArctic White,Crystal White Pearl Mica,Blue Reflex Mica,Meteor Grey Mica,Jet Black Micaという多様な色を揃え,ロードスターをよく知るお客様から,これから出逢う若い世代まで,幅広い年齢層に興味を持たれるボディーカラーのバリエーションにした(Fig.28)。Fig. 29 Interior Color Coordination6.おわりに新型ロードスターの開発チームは,当初の志を遂げ,見た瞬間に心ときめき,乗った瞬間に納得できる,後世に残すべきスポーツカーを造り上げたと思う。それを可能にしたものが,マツダの最新技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」と「魂動」デザインであり,それらの素養が揃った今だからこそ,抜本的にLWSの理想形を描くことができた。-106-