ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
- ページ
- 136/306
このページは マツダ技報 2015 No.32 の電子ブックに掲載されている136ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは マツダ技報 2015 No.32 の電子ブックに掲載されている136ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
マツダ技報 2015 No.32
Frequency[Hz]No.32(2015)マツダ技報高回転域における伸び感は,旧型ロードスターから採用しているインダクションサウンドエンハンサー(ISE) (3)を用いて吸気音にて演出した。新型ロードスターで採用しているISEの概略図をFig. 10に示す。旧型ロードスターではカウルアッパ内へ音を開放していたが,新型ロードスターではダッシュパネルを貫通し,直接キャビン内へ音を開放するレイアウトを採用した。このことにより,ドライバのアクセル操作に対し,よりダイレクトに周波数300Hzから400Hzの領域で吸気音を演出することが可能になった。排気音,パワープラント振動伝達音,吸気音を使って実現した新型ロードスターとアクセラ1.5Lエンジンの全開加速車内音マップをFig. 9に示す。乗用車らしいアクセラのサウンドと比較し,スポーツカーにふさわしい低回転から高回転までつながりを持って「走り感」の演出を実現した。Dash PanelISEAir CleanerFig. 10 ISE Layout of New RoadsterNew RoadsterISE7.おわりに4代目となる新型ロードスターにふさわしいエンジンを開発するために,アクセラ用SKYACTIV-G 1.5をベースに主運動系,シリンダヘッド,シリンダブロック,吸排気系,冷却系というほぼすべての部品を新設した。固定と変動要素を明確にしたコモンアーキテクチャ構想を活用することで,開発期間と投資の効率化を図り,アフォーダブルスポーツカーに搭載できる理想を追求した専用エンジンを開発した。参考文献(1)富澤ほか:SKYACTIV-G新型ガソリンエンジンの紹介, 2012年自動車技術会シンポジウム(2012)(2)山本:ロードスター20周年の総括,マツダ技報,No.28,pp.106-110(2010)(3)若狹ほか:新型ロードスターのパワートレインの進化,マツダ技報,No.27,pp.103-107(2009)Rr Diff MTG■著者■Exhaust7000星野司早川元雄村中宏彰Eng. Speed[rpm]Fig. 9 Interior Sound Pressure Map-127-