ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
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マツダ技報 2015 No.32
マツダ技報No.32(2015)4.2意のまま感新型ロードスターはドライバの意図どおりに車両が挙動することを,また意図しない挙動を抑え込むことに取り組んだ。Fig. 11,12に緩加速旋回時の横Gと操舵角度,及びリヤスリップアングルの関係を示す。Steering Wheel Angle(deg)Previous ModelNew RoadsterLateral Acceleration(G)Fig. 11 Constant Cornering Radius Test5.おわりに新型ロードスターのシャシーダイナミクス性能について簡単に説明した。FR用SKYACTIV-シャシーを新規開発し,前モデルに対して大きくダイナミクス性能を向上できたと確信している。今後も更なるシャシーダイナミクス性能の向上に取り組んでいく。参考文献(1)山本忠信ほか:SKYACTIV-シャシー,マツダ技報,No.29,pp.53-60(2011)(2)村田親ほか:SKYACTIV-シャシーのダイナミクス性能,マツダ技報,No.30,pp.32-36(2012)(3)吉村匡史ほか:新型アクセラのシャシーダイナミクス性能,マツダ技報,No.31,pp.19-23(2013)Rear Slip Angle(deg)New RoadsterPrevious ModelLateral Acceleration(G)Fig. 12 Constant Cornering Radius Test■著者■友貞賢二野田曜一戸田良二限界時にはアンダステア傾向を示しているが、新型ロードスターは前モデルに比較してアンダステア傾向を抑制しており,ニュートラルステア方向の特性を有していることが分かる。同時に,新型ロードスターは前モデル比較,高いコーナリング限界を有している。これらによりドライバの意図どおりの挙動を示し,意図しない挙動を抑制することに成功している。また,意のまま感を実現するためには,路面の状況が手に取るように分かることが重要である。Fig. 13に緩加速旋回時の操舵角のグラフを示す。保舵時に舵角の変動がなく,路面からの適切なフィードバックを感じ,安定した保舵ができていることを示している。Steering Wheel Angle(deg)2015105Previous ModelNew Roadster00 20 40 60 80 100Time(sec)Fig. 13 Constant Cornering Test-138-