ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
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マツダ技報 2015 No.32
マツダ技報No.32(2015)にダブルハット断面を採用し,更にリヤ・フロアパネルにはハイテン材を使用した。これにより従来モデルより短いスペースでも,衝突安全性の向上を実現した(Fig. 8)。High-Tensile SteelFig. 8 Rear-Side Frame3.6フィラーリッド軽量化と操作性向上を目的に,フィラーリッドをレバー操作によるケーブルロック式からパネルのプッシュ操作で開くドアロック連動の電磁ロック式へ切り替えた。従来構造を最大活用しながら部品削減を進め,前モデルに比べ操作性を向上させた上で,112g軽量化した(Fig. 9)。Push Lifter(Lift Spring)Double-HAT5.材料5.1材料選定車体剛性から必要な板厚を複数性能最適化技術(MultidisciplinaryDesign Optimization:MDO)(6.CAEの取り組み参照)にて算出し,その上で衝突性能から強度が要求される部品には,エネルギー吸収性と強度・信頼性に優れるハイテン材を適用した(Fig. 11)。中でも高耐力が求められるキャビン周囲には,新たに980/1180MPa級超ハイテン材,及び1500MPa級ホットスタンプを適用することで,あらゆる衝突モードでのキャビン部の変形を効率的に抑制した(Fig. 12)。また,前モデル比でハイテン材適用率は58%から62%に増加した。更に,フェンダ/バンパレインら車両の重心から遠く,ヨー慣性モーメント低減に効果的なフェンダ/バンパレインにアルミニウムを適用するなど(詳細は「新型ロードスターのアルミニウム適用拡大による軽量化(ボデーシェル領域)」を参照願います。),各部位に要求される特性に応じた効率的な材質を選定した。Previous ModelFemale HingeSpringStopper BracketHinge BracketLid PanelShaftActuater※New Component PartsNew ModelFig. 9 Lid-Filler4.工法車体の剛性感を向上させるため,カウル,フロアレイン,ホイールハウス,リヤ・サスペンションレインフォースの結合部にウェルドボンドを採用することにより,ロードノイズの低減と車体剛性を向上させた(Fig. 10)。Previous ModelNew Model■Al■Hot Stamp■1180MPa■980MPa■780MPa■590MPa■440/390MPa■270MPaWeld bonded sections0% 20% 40% 60% 80% 100%Fig. 11 High-Tensile Steel Usage RateFrontSAFETY ZONE■Hot Stamp■1180MPa■980MPaSAFETY ZONEFig. 10 Weld BondFig. 12 Occupant Protection-142-