ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
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マツダ技報 2015 No.32
No.32(2015)マツダ技報特性,でありこれらを歴代モデルから進化させることを目指した(Fig. 2)。Vehicle Weight [kg]150014001300120011001000900Competitor A1st Gen.RoadsterCompetitor DCompetitor B2nd Gen.Roadster3rd Gen.RoadsterCompetitor C4th Gen.Roadster800198019851990199520002005201020152020Model YearFig. 1 Weight History of Roadsterおいて一定速で走るようなシーンを想定し,高い静粛性の確保を目指した。具体的開発指標としては,耳障りな高周波音を従来モデルから約40%低減することを目標として開発した(Fig. 3)。SmoothRoad Noise at 100kphSPL[dB(A)]10dB40% Reduction inHigh-Frequency NoisePrevious ModelTarget of New Roadster5006308001000 1250 1600 2000 2500 3150 4000 5000Frequency[Hz]Fig. 3 Smooth-Road Noise Level Target for New Roadster230021001900Yaw Inertia1700150013001100Specifications of Dynamic Performance (Open 2 seater)BetterCompetitor DCompetitor BCompetitor C2nd Gen.1st Gen.Competitor ACompetitor E3rd Gen.Competitor FCompetitor GNewRoadster9001.35 1.40unloaded condition1.45 1.50 1.55Static Stability Factor1.601.65Fig. 2 Target of Dynamic Performance for New Roadster2.2エンジンサウンド目標新型ロードスターではキーテーマである「軽快感」を演出するために低周波音を大幅に低減し,更に以下のサウンドチューニングを行った(Fig. 4)。①低回転域(~2,500rpm):中周波を基調とした排気音でLWSらしさを主張。②中回転域(2,500-5,000rpm):SKYACTIV-Gの特徴を活かした“鼓動サウンド(*)”により,軽快な中にもパワフルさを感じるサウンドを実現。(*)ゴロゴロという変動感のある音色③高回転域(5,000rpm~):こもり感のないリニアなサウンドを実現することでどこまでもエンジンが回るような印象を与える,“伸び感”を演出。上記背景を踏まえた上で,新型ロードスターの振動騒音(以下NVH)性能開発では,LWSとして提供したい価値から,以下の点に注力した開発を行ってきた。(1)パッセンジャとの会話を自然に楽しめる車内静粛性の実現。(2)エンジンサウンド(聞かせる音)の作り込み。(3) (1)と(2)の実現手段である遮音性能に関わる部品の質量最適化(質量目標と性能目標の両立)。本稿では,(1)(2)の定量目標について述べた後,(3)についての取り組み事例について紹介する。Sound Pressure Level①Exhaust Sound②KODO-SoundEngine Speed③Nobi-Feeling2. NVH性能目標2.1車内静粛性目標ロードスターとしてパッセンジャとの会話が楽しめることは,提供価値の一つとして重要である。長距離移動等にFig. 4 Image of Engine Sound(①②③)Fig. 4のサウンドイメージ②を周波数分析したものをFig.5に示す。従来型比でサウンドが聞こえやすい理想の周波数特性とするために,高周波域のノイズ低減を目指した。-155-