ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
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マツダ技報 2015 No.32
No.32(2015)マツダ技報リヤパッケージ部分でのねらいは,意匠(見栄え)機能と遮音機能を機能統合することにより,部品点数削減による軽量化とNVH性能の両立を達成することである(手段③)。キャビン部フロアマットの吸遮音メカニズムを参考に,リヤタイヤに近い幌格納部のトリム,トランク内部のトリムへ全域にわたってそのメカニズムを採用した。幌格納部位については,幌格納機構のレイアウトとの整合取りに,とりわけ苦労した。リヤパッケージトリムの板厚を幌収容性に必要な部分は薄肉化し,逆に幌収容性に影響しない部分をつぶさに確認してその部分の板厚を上げ,性能目標とレイアウトの整合取りを徹底した。更に,効果的に吸音するために,リヤパッケージトリム両端末は落とし込み形状を作り,フロア下からの入射音がサイド部分へ漏れにくい構造設計とした(Fig. 9)。XX'The Trim of The Open-TopStoring PartREAR-PACKAGETRIMこの結果,幌格納部及びトランク部のトリムの質量は,従来型から0.8㎏下げることができた。これは,本部位(リヤパッケージおよびトランク)のトリム総質量の約9%の低減にあたる。3.3遮音関連部品の質量最適化結果3.2節での取り組み例を含めたその他部分の軽量化と遮音性の両立の取り組みを進めた結果,遮音関連部品での軽量化は従来型から性能を維持/向上しながら,大幅な軽量化(約8kg)を達成した(Fig. 10)。louderSmooth Road-noise (100kph) Ave. 1k-5kHz[dB]1dB0PreviousModel-2-4-6-8Weight Difference of The Insulation Parts [kg]New Model-10Fig. 10 Changes in Weight-to-Performance RelationXSEC.X-X'.Hard-CoverMinimumLeak-EnergyREAR-PACKAGE TRIMNoiseSurface:Non-WOVEN Fabric(880g/m 2 )Backing:polyethyleneAcoustic EnergyThrough TheTrimStorage-BoxX'4.おわりに車両開発において軽量化と遮音性(NVH性能)の両立は永遠のテーマであるが,今回新型ロードスターにおいて原点回帰を目標とした軽量化との両立に取り組んだことは,今後の車種開発にも活かせる知見やノウハウを得る重要な取り組みとなった。■著者■RefrectionAbsorption山本秀俊末國和憲RearFloorPanelNoiseSound absorption layer :Ultrafine fiber system soundabsorbingmaterial (1,000g/m 2 )Fig. 9 Sound Insulation of REAR-PACKAGE TRIM-157-