ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
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マツダ技報 2015 No.32
No.32(2015)マツダ技報5.おわりに世界一のクルマを目指すとき,マツダは大規模・複雑化する制御システムの開発を克服しなければならない。今後も,更なるモデルベース開発技術力の進化で,これに立ち向かう決意である。そのためには,本稿で示したような,より深いレベルのMBD技術獲得が必要となる。技術開発用ECUや仮想ECUモデルを駆使した環境下でハードウェア及びソフトウェアの機能開発を終えることをねらいたい。更には,熱・振動・電磁ノイズなどの解析技術の獲得も行い,電子回路レベルの不具合も未然防止したい。将来は,商品版ECUの上で試行錯誤するのではなく,技術開発用ECU(実機&モデル)の上でしっかり開発を終え,ECUメーカ様には商品版ECUを整然と開発いただくプロセスを目指したい。今後もECUメーカ様とのWIN-WINな関係を発展させ,会社を超えたモデルベース開発の取り組みに広げ,自動車関連業界全体のビジネス強化につながれば理想である。社内においては,「サステイナブル“Zoom-Zoom”」を実現するため,この活動をエンジン制御用ECUだけではなく全車載ECUの開発へ拡大展開していくことにより,MBDの次世代ステージへの進化を図っていく。■著者■末繁恵一郎二宮洋高田哲也福馬勉谷岡輝明光本伸義参考文献(1)江角ほか:SKYACTIV-G制御技術の紹介,マツダ技報,No.29,pp.36-40(2011)(2)寺岡ほか:エンジン制御系仮想開発環境と新型エンジン開発への適用,自技会論文集, No.20124464Vol.43 (2012)(3)臼田ほか:SKYACTIVのMBD検証環境について,マツダ技報,No.31,pp.48-53(2013)吉田景太柏島幸雄-179-