ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
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マツダ技報 2015 No.32
No.32(2015)マツダ技報(Fig. 14)。Fig. 13 Body Color Line-up5.4インテリアカラー(1)スタイル1スタンダードなスタイルながらも,基本の質感をしっかりと表現した。黒をベースに青基調のストライプを取り入れたファブリックシートや,光沢ブラックの空調リングなどをアクセントとし,加飾パネルは革シボの樹脂素材とした。(2)スタイル2シックで洗練されたスポーティさを表現した,ユニセックスなスタイルである。新開発の高光沢カラー樹脂の黒い加飾パネル,エンボス加工を施したネイビーブルーのシートと,クロームシルバーをコーディネートした。(3)スタイル3上級モデルとして,上質さとエネルギッシュなスポーツマインドを追求したスタイルである。黒を基調としたメカニカルな織物のシートに,赤いストライプやステッチでスポーティに仕立てた。またソフト素材のパネルやサテンクロームを採用し,上質感とクラフトマンシップを高めた。シートは仕向け地によりファブリックまたはハーフレザーコンビネーションを設定している。(4)スタイル4最上級モデルとして,エレガントで大胆なスポーティさを表現したスタイルである。アテンザと同じ高級オフホワイトレザーとメカニカルな黒い織物を使用したハーフレザーシートに,鮮やかな赤いストライプやステッチを使った。またソフト素材のパネルやサテンクロームを採用し,上質感とクラフトマンシップを高めた。(5)スタイル51950年代に流行したモダンファニチャーとスポーティさを融合させたスタイルで,樹脂素材の存在感を強調した赤,白,黒のヴィヴィッドな色づかいとした。新開発の高光沢カラー樹脂の加飾パネル,エンボス加工を施した真っ赤なシートと,クロームシルバーをコーディネートした。この高光沢カラー樹脂のパネルは,「樹脂の既成概念を覆す」という発想のもと,樹脂の原料から顔料,シボのパターンに至るまで徹底した吟味を重ねて造り上げたスタイルコレクションの特徴的なアイテムの一つであるFig. 14 Interior Color Coordination6.おわりにこれまで大型の商品で培った技術とデザインを,コンパクトカーのボディーサイズで実現するということは並大抵のチャレンジではなかった。しかしコンパクトカーのクラス概念を超えた圧倒的な存在感を確立するという目標に対して,デザイン本部内外の多くの関係者の理解を得ることができた結果,全社一丸となって多くの課題をブレークスルーし,マツダ独自の世界観と理想のデザインを実現することができた。新型デミオはマツダのラインアップの中で最も小さなモデルであるが,マツダブランドの大きな体現者でもある。魂動デザインの神髄のすべてを凝縮した新型デミオで,お客様の人生がこれまで以上に笑顔に満ちたものに変わっていくことを願ってやまない。■著者■柳澤亮-13-