ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
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マツダ技報 2015 No.32
Driving Force [N]マツダ技報No.32(2015)Fig. 5 4WD System Chart4.2 4WDシステムの特長状況変化に応じた最適な後輪トルク配分を実現するため,新世代4WDシステムは以下の4つの特長を備えている。(1)前輪スリップ予兆検知システム4輪の車速センサ情報をもとに,車体の対地速度と前輪速度を高精度で検出し,ドライバが気付かないタイヤの空転予兆(微小スリップ)を察知する(Fig. 6)。(2)路面状態の検知システム路面状況によってタイヤのグリップ限界は異なる。タイヤスリップの予兆を正しく察知するために,車両に搭載された各種センサを用いて路面状態を検知している。(3)前輪横グリップ力の余裕確保前輪グリップ余裕の少ない運転状況では,後輪にトルク配分して,前輪のグリップ負担を軽減している(Fig. 7)。(4)タイムラグ「ゼロ」のトルク制御システム後輪トルクの応答性を高めるため,前輪のみの駆動力で走行できる時でも,微小なトルクを後輪に付加することで,後輪トルク制御指令に対して瞬時に反応できる状態を維持させている(Fig. 8)。RearTorquePre-torqueBacklash ofsplineFig. 7 Torque DistributionImproved response by pre-torqueDiff. Mt. wind upCoupling differentialangleEnergy lossminimumpoint(B)Torsional angle ofrear drivelineSystem detects imperceptibleslip.Fig. 8 Standby TorqueDeadBandGrip AreaTire Slip RatioDriver notices "Tire Slip"Front Tireμ-s Characteristic on Snowy RoadFig. 6 Tire Slip Ratio5. 4WDハードウエア新世代4WDの制御コンセプト『必要な時に,必要なだけ,後輪にトルク配分する』に沿って,デミオ・CX-3用に小型・軽量の高効率ユニットを新たに開発した(Fig. 9)。-40-