ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32

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マツダ技報 2015 No.32

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マツダ技報 2015 No.32

Ring Gear Outer Diameter [mm]kinematic viscosity [cSt]No.32(2015)マツダ技報その結果ユニット効率は60km/h走行時の損失トルクで27%の低減を達成した(Fig. 13)。Kinematic viscosity vs. TemparaturePrevious OilNew OilFig. 9 Theory of Hardware Size Down5.1軽量化パワー・テイク・オフ(PTO),リヤデフユニットは,軽自動車並みの質量を実現し,小型車クラスとして,ベストインクラスを達成した(Fig. 10)。リングギヤサイズは,最適化された後輪駆動トルクに耐える最適サイズに決定した。デフキャリヤ形状は,CAE解析により,強度,NVHの基本となるギヤ支持剛性をCX-5用ユニット並みに確保しつつ,更なる軽量化を実現した(Fig. 10,11)。Ring Gear Size0 20 40 60 80 100Temparature [℃]Fig. 12 Oil Kinematic ViscosityFig. 13 Friction Torque ReductionSub B carB carSUVNew DEMIO Rear DifferencialNew DEMIO Power Take OffVehicle Weight x Tire sizeFig. 10 Ring Gear SizeCX-5 PTOBICCX-5 RearDifferencial6.おわりにCX-5以降の商品に採用した新世代4WDシステムを踏襲しつつ,更に小型・軽量化した4WDユニットを新開発し,新型デミオ・CX-3に採用した。新型デミオ・CX-3においても,抜群の低燃費と路面を選ばない「走る歓び」を感じていただけると確信している。参考文献(1)八木ほか:新世代4WDシステムの紹介,マツダ技報,No.30,pp.175-180(2012)■著者■Fig. 11 Size Reduction沢崎朝生八木康石田一之5.2ユニット抵抗低減ユニット抵抗は,低温での攪拌抵抗低減を重視した低粘度化学合成オイルを新規開発した上で(Fig. 12),樹脂製クリアケースによるオイル流れ可視化技術の活用により,キャリヤ内面に最適な整流リブを新規に設定し,ギヤによるオイル攪拌抵抗を低減した。丸谷哲史-41-