ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32

ページ
82/306

このページは マツダ技報 2015 No.32 の電子ブックに掲載されている82ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

マツダ技報 2015 No.32

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

マツダ技報 2015 No.32

No.32(2015)マツダ技報ことで,その間に生まれる稜線を鮮やかに強調。余計なディテール表現を極力排除したシンプルな構成ながらも,表情豊かで深みのあるかつてないボデー造形を造り上げた(Fig. 3)。である(Fig. 5)。Fig. 5 Essential Quality of PackagingFig. 3 Exterior Design(2)インテリアデザイン斬新なエクステリアデザインに呼応する世界観を,先鋭的かつ上質なデザインで表現することを追求した。そのため,空間造形の統一感,素材の質感や表情造り,色の合わせ方に徹底してこだわっている。ソフト素材のやわらかさや,金属を加工したときのエッジのシャープさ,固いものが柔らかい素材に埋め込まれたときの沈み込み。こだわり抜いて造り込んだ細部の造形と,ドアトリムやシートなどのスタイリッシュなデザインとが相まって,先鋭的かつ上質なインテリアを実現している(Fig. 4)。この実現に向け,高さ方向の諸元がお客様に提供する価値を分析した。例えば,アイポイントは高ければ見晴しが良く,また乗員が感じるスピード感は低減し安心感が増す。一方で,着座位置が低い方が重心は低く,ロールによる揺れは少なく感じる。また,クルマへの乗降性は着座位置が高すぎても低すぎても筋負担を強いるため,適度な高さがある。そして,日本の機械式立体駐車場では全高が1550mm以下が都市部では未だに主流である。こうした高さによる価値を整理した結果,価値が重なるスイートスポットを見出し,CX-3ではそのスイートスポットを着座位置とした(Fig. 6)。Fig. 6 Ideal Sitting HeightFig. 4 Interior Design4.2 KV2~都市生活のフィールドを広げる移動基地最新の魂動デザインによるスタイリッシュなプロポーションの中に,ターゲットカスタマにとって必要十分なスペースを確保している。その上で,「次の時代のスタンダード」としてマツダが提案するパッケージを造り込んだ。(1)理想的な着座位置CX-3はゼロからの自由な発想で取り組んだことで理想的な着座位置を実現した。ここで目指したのは,a.高めの着座位置ならではの,見晴しの良さb.乗員がアイコンタクトしやすい会話が弾む車内c.颯爽とした乗り降りを実現する優れた乗降性Fig. 7 Ideal Driving Position(2)一体感の感じられるドライビングポジション最適なペダルレイアウトやステアリング位置,オルガン式アクセルペダルやステアリング調整機構により,新世代-73-