ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32
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マツダ技報 2015 No.32
マツダ技報No.32(2015)商品以降,一貫してこだわる優れたドライビングポジションも実現している。更にスイートスポットに着座させることでアイポイントも1250mmの地上高を実現し,良好な運転視界を提供する。その理想的なドライビングポジションを支えるシートは,振動吸収ウレタンの採用により長距離ドライブでも疲れにくく,フィット感を高めている(Fig. 7)。(3)前後席での会話のしやすい室内空間カップル,ヤングファミリー等,親子4人が快適に移動できる空間諸元を確保した。更に移動中での会話しやすい室内環境とするために,乗員の着座位置を前席は外側へ,後席は内側へと左右で25mmずらすとともに,後席の着座位置を前席より37mm高く着座させ,お互いがアイコンタクトしやすくした(Fig. 8)。適でもっと乗っていたくなる上質な乗り心地である。(1)パワートレインエンジンはグローバルで次の二つを用意した(Fig.10)。一つ目は新型デミオから採用の小型ディーゼルSKYACTIV-D 1.5。新型デミオより20Nmのトルクアップを実施し,1600rpmから2.5Lガソリンエンジンを超える最高トルク270Nmをフラットに発生し5000rpmオーバまでスムースに回り,力強くのびやかな走りを実現する。優れた燃費性能,高価なNOx後処理システムを搭載することなく,優れた環境性能を両立した。日本国内にはSKYACTIV-D 1.5のみの導入とし,世界初のナチュラル・サウンド・スムーザーを採用することで,静粛性を大幅に向上させている。これは,通常は空洞であるピストンピンに組み入れることで,ピストンの上下振動により発生するDEノック音を消し去ることにより,エンジンそのものの自然で気持ち良い音を聞けるようにしたものであり,CX-3が世界初の採用となる(Fig. 11)。二つ目はCX-5以降の新商品でグローバルに導入している2.0LガソリンSKYACTIV-G 2.0。自然吸気ガソリンエンジンのリニアな走行性能と優れた燃費性能を両立している。Fig. 8 Easy Communicative Package(4)使い勝手の良い荷室荷室については,親子4人が旅行に行ける十分な荷室容量(350L)を確保した。上下2段階にセットできるフレキシブルボードを採用。当該ボード下はシークレットスペースとして,遊びの道具を収納できるスペースとし,ファミリーでの生活をサポートしている(Fig. 9)。Fig. 10 SKYACTIV EngineFig. 9 Luggage Room4.3 KV3~純粋に楽しめる自由な走りCX-3では,マツダの意のままに操れる人馬一体の走りを継承しながら,更に走りの質の向上を追求した。特にこだわったのが,高い応答性とリニアリティにより,運転が楽しく,次のカーブが待ち遠しくなるハンドリング性能とパフォーマンスフィール,高い減衰感と静粛性により,快Fig. 11 Natural Sound SmootherガソリンのAT車には「Drive Selection」というモードスイッチを用意し,SPORTモードに切り替えることにより,ギヤおよび燃料のマップを変更し加速性能をサポートする。これにより,例えば交通量の多い高速道路への合流-74-