ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32

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マツダ技報 2015 No.32

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マツダ技報 2015 No.32

No.32(2015)マツダ技報時の安心感を向上している(Fig. 12)。Fig. 12 Drive SelectionFig. 14 SKYACTIV-ChassisトランスミッションはSKYACTIV-G 2.0,SKYACTIV-D 1.5にSKYACTIV-DRIVE,SKYACTIV-MT,そしてAWDシステムをそれぞれ組み合わせることで,さまざまなライフスタイルへの適用を可能としている。AWDシステムはCX-5から採用している,路面状況に応じて前後のトルク配分を自動的に制御する「アクティブオンデマンド方式」を採用。AWDモデルの走破性と車両の走行安定性を大きく向上させた(Fig. 13)。(3)ボデーボデーも新型デミオとアーキテクチャをコモンとするSKYACTIV-Bodyを採用している。新型デミオで,軽量・高剛性・衝突安全性を高レベルで実現しているが,CX-3に求められる性能達成のために,ボデーの板厚アップ,効果的な補強材の追加を行った。その結果,最低限の重量追加で,振動減衰感を向上しつつ剛性アップすることができたため,ねじれにくく,しっかりと減衰するボデーに仕上げることができた。これにより,ステアリング操作に対する高い応答性とリニアリティを確保できたため,気持ちの良いコーナリングができるようになり,更にはずっと乗っていたくなるすっきりとした乗り心地を実現できた(Fig. 15)。Fig. 13 AWD Total Concept(2)シャシーCX-3は新型デミオとアーキテクチャをコモンとするSKYACTIV-Chassisを採用。デミオと同様に,フロントサスペンションは,キャスタ角を増して高い直進安定性を確保。また,リヤサスペンションもトーションビームの車体取り付け点を上方に配置し,段差を乗り越える時の衝撃をダンパで吸収させやすいジオメトリを採用しているため,悪路走行時の安定性が高く,かつ上質な乗り心地を実現している。一方,デミオから,総重量が増大し重心高が上昇するため,運動性能は低下する傾向にある。これを補うために,ロールセンタ高を上げ,更にロール剛性も高めることで,ロールを最適にコントロールしている。これによりコーナでの安定性を確保し,ドライバや同乗者に大きな安心感を与えている。また,ロアアームブッシュの剛性の見直しや,ロールステアの変更により,ハンドル操作にリニアに反応する上質なハンドリング性能を実現した(Fig.14)。Fig. 15 SKYACTIV-Body4.4マツダの安全思想に基づく先進技術安心・安全においては,街中から高速走行,ワインディングロード等どんなシーンでも,お客様に安心して運転を楽しんでいただきたいとの想いより,先行する新世代商品が採用した先進安全技術群を展開している。CX-3が採用している先進安全技術をFig. 16に示す。HMI(HumanMachine Interface)においても,アクティブドライビングディスプレイに加え,マツダコネクト,コマンダなどをCX-3にも展開している(Fig. 17)。-75-