ブックタイトルマツダ技報 2015 No.32

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マツダ技報 2015 No.32

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概要

マツダ技報 2015 No.32

マツダ技報No.32(2015)2.6 LEDランプ類CX-3ではヘッドランプ,フォグランプ,リアコンビネーションランプにLEDを採用し,先進的なイメージをより高めている。フォグランプへのLED採用はマツダ車で初めて(同じタイミング)採用した。フロントエンドでは,彼方の獲物を見据える獣の眼光鋭い瞳をイメージした薄くシャープなヘッドランプ形状を実現するため,ターンランプをヘッドランプユニットではなく,フォグランプとともに下部のコンビネーションランプユニットに配置した。ハイグレードモデルのヘッドランプは,ハイビーム2灯・ロービーム2灯の4灯をすべてLEDとし,ハイビームを小型化して灯体の存在感を消すようにデザイン。グリルから連なり,ランプユニットに溶け込むシグネチャーウイングと相まってよりシンプルで鋭い印象を際立たせている。ランプ内に連なるシグネチャーウイングにはLED発光のレンズを一体化。導光技術によってロービーム周囲のライティングシグネチャーとシームレスにつなげることで,先進的かつ知的な表情を造り上げた。スタンダードグレードのヘッドランプは,同じ薄くタイトなユニットにハロゲン4灯を収めている。スタンダードグレードにはライティングシグネチャーは採用されないが,クローム処理によるシグネチャー表現やポジションランプのインナーレンズ等により,シンプルでクオリティー感の高い表現ができた。またターンランプとフォグランプを収めたフロント下部のコンビネーションランプユニットは,フォグランプのLED化で実現した細く縦長のユニークなベゼル形状をもち,サイドから見ると前傾によるスピード感を,正面視ではハの字型の力強いスタンスを表現した(Fig. 7)。ハイグレードローグレードリアエンドでは,リッドランプの採用と,リフレクター/フォグランプ/サイドRR等(仕向けにより機能が変わる)の機能を一体化して,バンパー部へ分離させることで,ヘッドランプと同じく薄くシャープな横長のリアコンビネーションランプ形状を実現した。導光技術によるランプ上部の光るラインと,立体感のあるテール/ストップランプを組み合わせた発光シグネチャーとすることで,しっかりとした記号性を持たせ,マツダの個性を際立たせる印象的な後ろ姿を創り上げている(Fig. 8)。Fig. 8 Lamp Design (Rear)2.7ホイールクロスオーバーならではの力強い走りを予感させる大径のタイヤを採用し,18インチと16インチの2種類のアルミホイールを設定した(Fig. 9)。18インチホイールには,生命感を感じるひねりを加えたガンメタリック塗装の太いスポークによる,立体的な造形を採用し,その断面の先端部分に大胆な切削加工を施し,本物の金属ならではの輝きとガンメタリック塗装との,鋭くエッジの効いたコントラストによって独自の個性を造り上げた。16インチホイールには,実サイズよりも大きく見せる彫刻的な印象のデザインを採りいれた。彫りの深さや軽量化はもちろん,リム断面も数mm単位でこだわり抜き,質感高く造り込むことで,16インチながらもシンプルかつ大胆なスタイリングの実現に大きく貢献している。Fig. 7 Lamp Design (Front)18インチ16インチFig. 9 Wheel Design-80-